『君は天平を観たか!』と題し---
正倉院に煌めく精緻な 芸術~~~
昨秋の「第59回正倉院展」~を
Web Log で紹介致しましたのが(2007/11/01) でした
其の時は
恰も 白帝に誘わる様に
奈良国立博物館の
長蛇の列に混じながら
遠来のお客さん達と談笑しながら入館したものです
『君は天平を観たか!』---では
天平文化が煌めきく---9000件の宝物より
「鳳凰」の見事な文様を始め「羊木臈纈屏風」等々
西域の薫りに満ち溢れた70件が展示されていたのが
今も鮮明に脳裏の霞みに残っています
奈良国立博物館の前は 長蛇の列とまでは
行かないまでも 【飛鳥の美】を間近に
鑑賞が出来る 絶好の機会だと---
遠来からお見えになった方々も多数見受けられました
悠久 古代の祈り
大和最古の四天王立像
今{飛鳥の美}-----
「国宝 法隆寺金堂展」
法隆寺の金堂を荘厳していた
12面の 再現 壁画が
奈良国立博物館の「仮想金堂」に移され
公開されています (2008/6/14---7/21)
圧巻は法隆寺以外では
初公開となる日本最古の四天王像
阿弥陀如来像(銅造)金堂内陣旧壁画の飛天図
再現壁画 金堂本尊の釈迦三尊像と
創建法隆寺の本尊の薬師如来坐像
また現在は四天王像のうち多聞天・広目天両像の
二体ですが~~~ 法隆寺展で国内最古とされる
四天王立像 四体が間もなく
一度に並ぶことになります
(~7月1日から)
邪鬼を踏みしめて立つ
四天王像
『日本書紀』によれば---蘇我馬子と物部守屋との
戦いに参戦した聖徳太子は四天王に祈願して
勝利を得たことに感謝して
摂津国 四天王寺(四天王大護国寺)を
建てられ~~~
釈迦三尊像等の 須弥壇の四隅には
邪鬼を踏みしめて立つ 四天王像が配置
されていますね!
持国天 - 東勝身洲を守護 乾闥婆 毘舎遮を眷属
増長天 - 南瞻部洲を守護 鳩槃茶 薜茘多を眷属
広目天 - 西牛貨洲を守護 龍神 毘舎闍を眷属
多聞天 - 北倶廬洲を守護 毘沙門天とも呼はれ
原語の意訳が多聞天
音訳が毘沙門天 夜叉 羅刹を眷属
「奈良は古代に発展し
中世に復古主義ともいえる
美術界の動向があった
その代表が阿弥陀如来像を生んだ康勝の父の
運慶や快慶~~~
そして 近現代は古代を再現 復元しようという動きだ
古代を見直し その技術を可能な限り復元し伝承する
それが現代の役割 その努力の成果を 今回の展覧会で
感じていただけるのではないか」--と
大野管長は以上の様に言われているそうですね!
奈良国立博物館では 以下の様に今後も
公開講座等が予定されています
6月28日「法隆寺金堂の金石文と聖徳太子」
奈良大学教授 東野治之
7月12日「法隆寺金堂四天王像の諸問題」
学芸部部長補佐 岩田茂樹
7月19日「建築史からみる法隆寺金堂」
元奈良国立文化財研究所所長 鈴木嘉吉
サンデートーク 7月20日
「法隆寺金堂台座の絵を読み解く」
研究員 谷口耕生
会期は 平成20年6月14日~7月21日です
法隆寺以外では初公開となる
日本最古の四天王像を始め
重要文化財の阿弥陀如来像(銅造)
金堂内陣旧壁画の飛天図 再現壁画など計30点等々
【飛鳥の美】飛鳥の仏様を間近に鑑賞が出来る
亦と無い絶好の機会だと思われます
7月1日からは 四天王立像四体が 一度に並ぶ
ことになります
この機会を逃がすと四天王立像四体の揃い踏みは
仲々 鑑賞出来ないと思います
皆さんも 是非一度 【飛鳥の美】を求め
奈良国立博物館東新館(奈良市登大路町)へ
足を運ばれたら如何でしょうか?
http://gen-okamoto.at.webry.info/
http://blog.goo.ne.jp/gogogen2000