2012/07/16

北回帰線 遥か南{鵝鑾鼻}~眼下にバシー海峡{台湾最南端}


桃園地區從11日開始下起大雨
包括桃園.大園.楊梅等低地區約
數百處都傳出淹水或積水災情
經過一夜中市區仍積水嚴重!

台湾 桃園国際空港に到着間も無く
{台湾全土で豪雨}眼を疑いたくなる様な
{積水災情 積水嚴重!}{豪雨被害}情況
現地のTV.ラジオ等で緊急報道が
されていました

集中豪雨により土砂崩れで道路が崩壊.寸断した場合は
迂回.Uターンをする場合もありますが
台湾一周の旅は続行します!』呆れる程自信に
満ち溢れ まるで恐怖心を吹き飛ばす
様な ガイドさんの一声!
小生にとって久しぶりの{台湾観光}
開始された次第です

連日の{地元}新聞.TVのニュースは
{台北市}.西部~{台南市}豪雨(6.11)
豪雨は11日から中南部の山間部で
激しくなり~{高雄市}の山間部では
500ミリを超す記録 局地的な豪雨
{南投県.台中市}でも土砂崩れ 数人死亡
豪雨の影響で台湾鉄路(台鉄)では12
2路線で盛り土崩れる等の被害続出!

{台湾中央気象局}によると 北風により
前線が南下!北部では13日午後から
豪雨の恐れが減るが南部では尚警戒が
必要 西半部と{宜蘭県}で豪雨--東半部の
{花連.台東}の両県でも豪雨被害続出!

馬総統・行政院長が南部視察
総統府によると豪雨被害に対応する為
馬総統の指示で江宜樺行政院副院長が
11日からセンターに入り対応を指揮
馬英九総統は12日災害対策センターの
{中央災害応変中心}を視察~土砂崩れで
犠牲者が続出!緊急に南投県方面へ
向かったとの報道!
{台湾全土で豪雨!}~叩き付ける様な
土砂降りで 車窓も曇った状態!
強烈な降雨のなか{台湾周遊}が続行
された次第です

『台湾を小琉球!~沖縄は大琉球!』

出発時のガイドのこんな言葉にも若干の
戸惑いを感じました
{中国では{沖縄}を大琉球~{台湾}
小琉球と呼んでいた}と言う事ですが
これは歴史的な経緯により~沖縄は
明王朝が興った直後の1372年から
明治維新後(1879)--日本に組み
込まれる迄500年の長きに亘って
明朝・清朝の王朝従属する
{琉球王国}であったという事も
考えられますね!
江戸幕府が{薩摩藩}{沖縄}を武力侵攻
江戸幕府は{琉球王国}を体制下に組み
入れた様子で~歴史的には琉球との
外交関係は続行!{清朝}からみれば
{琉球}が属国である状態!
江戸幕府は{薩摩藩}{琉球}{清朝}間の
外交関係を維持することで貿易面での
収益を考慮した模様ですね!

当時の{台湾}には王朝と呼べるような
ものは無く~{沖縄}は琉球王朝もあり
{朝貢貿易}し統一前からも中国とは
交易があったと言う事に起因しますね!

また{中華思想}にも関連し~皇帝の
徳を慕い 朝貢国は他の国より一段高く
評価されてきた~当時のこんな価値観が
{沖縄}が{大琉球}~{台湾}{小琉球}
呼ばれていた様ですね!

台湾では{沖縄}を日本とは別の国の様に
扱う事も有り~台湾の大学の中には
卒業名簿に沖縄から来た留学生は
出身国の欄{日本}では無く{琉球}
している学校等も有るそうで~台湾
{桃園国際空港}では沖縄行き飛行機の
行き先表示は{那覇}では無く{琉球}
なっていますね!

憧れた紺碧の空に映える~{南国の楽園}
台湾全土が豪雨化している渦中
台湾周遊の旅となってしまいました
印象に残った台湾最南端{墾丁国家公園}
先端の岬が{鵝鑾鼻}~眼下に拡がる
{バシー海峡}そして{花蓮 太魯閣渓谷}
この2箇所を{ブログ}Lucky PAL
記し後日改めて記述致したいと思います

{花蓮}~太魯閣国立公園

今回の{台湾行き}で小生が尤も期待して
いたのが~{花蓮 太魯閣渓谷}~台湾
原住民では最大と言われている
{アミ族}の方々も多く住んでおられる
{花蓮}~東は雄大な太平洋.西は雪山山脈
南は木瓜計流域.北は南湖山の稜線に接し
南北に約38.東西に約41㎞に及ぶ
壮大な太魯閣国立公園~山と海の景観を
持ち合わせた国立公園で標高が短距離を
直線で急上昇し自然資源と景観は
変化に満ち溢れていますね!

鯉魚潭.武稜農場.雪山.大覇尖山.梨山
盧山.霧社等々が連なり~花蓮.羅東郷
東勢鎮並び埔里鎮で各々蘇花自動車道
中部横貫自動車道が貫通していますね!

今回の豪雨は中南部の山間部でも激しく
何処までも碧い壮大な花蓮.羅東郷東勢鎮
埔里鎮等々を眺め乍の中部横貫自動車道
期待が大きかった{太魯閣渓谷}~また
訪れる日の速い事を願うこと切!

北回帰線より 遥か南~{鵝鑾鼻}
白亜の灯台(1882)眼下に
バシー海峡{台湾最南端} 

台湾最南端にあるのが{墾丁国家公園}
恒春半島の先端部~西側は岩礁が続く
{猫鼻頭}~東側の先端の岬が{鵝鑾鼻}

{北緯215358--東経12050
59}~眼下に拡がるのは{バシー海峡}
台湾最南端は緑豊かな南国の楽園とでも
言えるのでしょう
{熱帯雨林気候}で鬱蒼と茂る熱帯植物は
300種に及ぶとも言われ 台湾でも
他地域では見られないものが多数に
有るそうですね!

南国の紺碧の空に映える姿が
素晴らしい白亜の灯台(1882)
{鵝鑾鼻}のシンボルともなって
いますね!
1929年に{鵝鑾鼻}は台湾八景に指定
石碑が灯台近くに残っております
台湾全土が豪雨化している為
変化に満ち溢れた{鵝鑾鼻}南国の紺碧の空に
映える--こんな景観は淡い想定になりました

時により過ぐれば民の
  なげきなり 八大竜王雨止め給え
       源実朝『金槐和歌集』

建歴元年7月(1200)の洪水 天に
漲りて 土民苦しみしかば~{恵みの
雨も過ぎると民は嘆くことになる}
雨を司る『八大龍王』~{難陀.跋難陀
娑伽羅.和修吉.徳叉迦.阿那婆達多
摩那斯.優鉢羅}に祈念して右大臣
源実朝が 詠じた歌です

小生が持ち帰ったと思われる熱帯
フィリピン諸島沖の海上で発生した
台風4号5号~日本列島に上陸
日光の名勝 蛇王の滝も記録的な豪雨で
流れ出た土砂が堆積し 周辺の樹木も
堰き止め無残な姿に化した日本列島
各地で大規模な災害が発生しました

また現在も九州~大分.熊本.福岡
佐賀等の各地で~{これまで経験した
事のない大雨}1978年統計以来
観測史上1位の記録が続出しており
東西方向にライン状に伸びた活発な
雷雲による集中豪雨的な大雨~今後も
土砂災害河川の氾濫等々の発生が
特に警戒されています

『九州北部豪雨』~{激甚災害!}
暖かく湿った空気が舌のような細長い形で
流れ込んだ{湿舌}の現象により記録的な
豪雨がもたらされたとも言われています
この湿舌が原因の集中豪雨は{姿なき台風}
{日本列島何処でも同様の大雨が降っても
可笑しいくは無い!}~この様な警告が
発せられていますね!

今日は海の日(7.16)~海の無い奈良県は
この日を{山の日・川の日}と定めています
小生 地域の自主防災組織の一員ですが
天変地異の脅威・自然災害に対して
私達はあまりにも無力であると事を
痛感致します

{悠久に恵まれた豊かな自然}を守る!
猛烈な雨が襲うゲリラ豪雨や自然災害に
対処すべく~ 内閣府・消防庁が推進する
{災害時要援護者の避難支援ガイドライン}
地方自治体でも{個人情報保護}により
{要援護者リスト}の共有は仲々な困難な状況

今後は 天変地異.自然災害に 対峙する
『防災』では無く~近未来型の『減 災』
体制の早急な構築が考えられます
想定される東海.東南海.南海.首都圏直下型
巨大地震!~災害時対応には 米沢藩主
上杉鷹山が提唱したとされる国や自治体が
手を貸す{公助} 自らを守る{自助}は基より
地域住民が互いに助け合う~{ }
地域住民による『減災』体制が不可欠
特に独り暮らしの高齢者等 災害時
要援護者の避難にも矢張り~{ }
日常の {ふれあい助け合い}
必要だと痛感致しています!



したたりて青海原につらなれる
  この列島を守りたまへな(岡野弘彦)


時により過ぐれば民のなげきなり
    八大竜王雨止め給え{源実朝}

大海の磯もとどろに寄する波
       破れて砕けて裂けて散るかも
            源実朝『金槐和歌集』

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2012/07/01

天つ菅麻を本刈り断ち~{千歳の生命延}といふなり (夏越の祓い)


{天つ菅麻を本刈り断ち 末刈り切りて
瀬織津比売が大海原に 持ち出でなむ
{夏越の 祓い}{祝詞}
祓戸社で御祓いと祝詞奏上~晒を張り切り裂く

氏神様(小生の)とも言える 往馬大社
{夏越の大祓}~拝殿で神事.この半年間に
知らず知らずに犯した罪や穢れを
渡された人形にうつしておられます

往馬大社の{茅の輪くぐり}は高座の横で行われ
宮司を先頭に《水無月の 夏越の祓する人は
千年の命 延というなり~》茅の輪をくぐり乍
節電.酷暑を無事に過ごさせて頂く戴く様にと
降雨に関わらず多くの参拝の皆さんが
祈願されていました
この{茅の輪}を作られた{{チガヤ}の数本を
賜り自宅の門前に捧げました

{夏越の 祓い}~水無月祓~千歳の生命延といふなり

{水無月の 夏越の祓する人は 千歳の命 延~}
(陰暦 六月晦日)
古歌{水無月の夏越の祓する人は 千歳の命 延と
いうなり~}を朗詠し乍「茅の輪」を潜ると
夏の疫病や災厄から免れ~この一年を 災難 無く
過ごさせて頂く戴く~ 御祓「夏越しの大祓」は
奈良朝に宮中で始まり 例年全国各地の
神社・仏閣でも営まれていますね!

{水無月の 夏越の祓する人は 千歳の生命
延といふなり~(【公事根源】一条兼良


京都の多くの神社でも 六月晦日に{夏越神事}行われ
京の夏の風物詩とされていますね!

城南宮では交通安全祈願の為 車を通り抜けさせる
直径五㍍のジャンボ茅の輪を設置
境内の小川で人形流しや人形を浄火で焼く

お焚き上げ~和菓子の{水無月}を無料で
上賀茂神社・吉田神社・建勲神社・白峯神社

振る舞っておられる神社もありますね!
地主神社・貴船神社・城南宮・車折神社
梅宮神社・御香宮神社等々では一年間の
折り返しにあたるこの日 大きな{茅の輪}
社頭に飾りその茅の輪をくぐると無病息災
悪厄退散~多彩な催しをされていますね! 



北野天満宮では御誕辰祭 大茅の輪くぐり
624日午後1時に大茅輪奉製され午後4
大茅輪取り付けられ~625日に御祭神
菅原道真公御誕生の日に御誕辰祭が
斎行されていますね!
{()の輪}{智の輪}と解釈され天神様
御神徳を授かろうと多くの受験生.参拝者が訪れ
縁日の骨董市や植木市などの露店と共に
例年可なりの賑わいですね!
酷暑を無事に越すことを願い{夏越天神}~夏本番を
前に茅の輪をくぐり~{茅の輪}{智の輪}」にも
通じると言われています
北野天満宮の{夏越の大祓}630日の夕刻
催されています

小生 例年{元朝詣} 春日社の{夏越 大祓式
午後3 二の鳥居の近くにある祓戸神社で行われ
春日参道には直径約2㍍の立派な{茅の輪}
設けられ 神官に続いて参列者が次々とくぐり
皆さんが無事の{夏越}を祈っておられました
身についた罪や穢れを祓い去り~無事に夏を乗り
切れる様にと祈願する神事とされています

{燦然と輝く鎧の双璧}国宝 赤糸威大鎧
{梅鶯飾}甲冑史上最も華麗で古様を留め
武士の晴れ姿を示すが如き名宝の数々が
展示されている春日大社~宝物殿

春日社 宝物殿では来月{83{}から
春日大社の名物~みかさ山.神鹿.灯籠の美術
{鹿座仏舎利・同御蓋山蒔絵蓋}等~雅やかで
華麗な絵画.工芸.書跡展が予定されています

東大寺では{盧舎那仏}の前に茅草で作った
直径約2m{茅の輪}が設けられ~除疫病を
祈る{夏越しの祓い}に由来する法要~{東大寺
解除会}月遅れの7月下旬に行われていますが
殆どの神社・仏閣では 陰暦六月晦日に
「夏越の大祓」が行われています

布留 石上神宮 {神剣渡御祭(でんでん祭)}
小生の故郷 布留 石上神宮では{神剣渡御祭}
神剣が境内の神田神社へ渡る{でんでん祭}
例祭の後に{御田祭り}~お田植神事が行われ
夕刻には布留 本社にて{夏越の祓}
催されています
神剣を先頭に~古歌を朗詠し乍{茅の輪くぐり}
参列者が一列になって行われ~{茅の輪}{御田祭り}
{早苗}は参列者が少しずつ持ち帰り~暑い夏の無事
御祓いで災難無く過ごせるように祈願されています

大和 大神神社では{大祓みわの茅の輪神事}
拝殿前の斎庭には三つの茅の輪で作られた
{みわの 茅の輪}が設置され~{大祓みわの
茅の輪神事}が祈祷殿前斎庭にて祭典が
行われていますね!
{三つの輪}一般の参列された方々もこの輪を
くぐり~{夏越}を祈っておられます

遣唐使が旅立つ前には参拝していたと言われる
大和神社{夏越の大祓式・茅の輪くぐり}

大和天川村の天河大辨財天社で{大祓式}

橿原神宮では神楽祈祷{夏越祈祷神楽}{大祓}
大祓式以降の穢れを祓い清める神事
この後半年間の無病息災を願う祈祷が等が
行なわれていますね!

《夏越の祓》迎える{稲穂が実って来る月}{穂含月}

思ふ事 皆つきぬとて 麻の葉を 切りに切りて
祓えつるかな (和泉 式部)

炎天を 槍のごとくに 涼気すぐ  飯田 蛇笏

連日の様な{熱い夏}~蛇笏師の名句の如く
「槍のごとくに涼気すぐ」--皆さんも爽快に
{夏越の祓}を迎えられた事かと思います
母の分の 一つくぐる 茅の輪かな  (一 茶)

水無月の 夏越の祓する人は 千歳の生命延といふなり
【公事根源】一条兼良 有職故実書著(室町中期)

左大辨葛城王等賜姓橘氏之時御製歌一首
橘者 實左倍花左倍 其葉左倍
   枝尓霜雖降 益常葉之樹
   萬葉巻6-1009番 聖武天皇

橘は 実さへ花さへ その葉さへ
      枝に霜降れど いや常葉の木

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