2017/02/03

{瑠璃燈籠}~煌めく朱塗の回廊.王朝絵巻~[春日大社 節分萬燈籠]  













千とせまで かけぞまもる 氏人のかうべといます  君のたますき
[日本列島.冬型の気圧配置の影響で.日本海側は寒気や気圧の谷の影響!
雪や降雨.荒れた天気となっていますが 太平洋側は幸い高気圧に覆われて
鬼走り[追儺の行事]{節分祭}風はまだ冷たい感じ乍らも陽の光は
微かに暖かみを帯び始めた[大和路]
{東より 春は来ると 植ゑし梅}  (高浜 虚子)

[秋は金木犀.春は沈丁花]~沈丁花の香気{光の春幽玄の火に{息災}願う
春日大社[節分萬燈籠]が 催されました
[鬼やらい][鬼走り][厄払い][厄おとし][厄神送り] 等々と呼ばれている
『追儺の行事』心中の災いと 疫病をあらわすを追い払う{節分祭
招福を願う行事全国各地の社寺で催されました
皆さんの御宅でも 節分の夜は豆を撒いて鬼達を追い払い 
冬将軍に別れを告げ{ }を健やかに迎えられたことでしょう!
弐拾年に一度 社殿.大修復「式年造替」~{幽玄の世界}{
災害.復興.祈願}息災祈る{節分萬燈籠}
《御 灯》--日本人の伝えてきた素晴らしい伝統文化の真実を皆様方に
理解して頂きたい!
節分 万灯籠{御灯}(52)を春日大社から例年の事乍 御送付頂きました!

平成29特集『瑠璃燈籠』写真家松井良浩氏の20年に1(社殿大修復)
[式年造替] 奉祝万燈籠に初めて登場.灯明の炎が硝子通して揺れ恰も
瑠璃色の光が揺れる華麗な(釣燈籠)が表紙を飾っていました
[春日権現霊験記] にも描かれている『瑠璃燈籠』
[釣燈籠]の中でも最も古く式年造替に合わせて五基新調されましたが.
長暦弐年(1038)に藤原頼通が寄進[春日権現験記」四つの本殿の
軒先に1基ずつ緑色の燈籠が描かれていますね!
平安時代の『瑠璃燈籠』は奥州平泉.藤原氏が所蔵していた記録もあり
室町時代には正月の数日間点灯!
鎌倉時代に藤原頼通.奉納の『瑠璃燈籠』を基に新調.現存するのは
弐代目と考えられていますね!
『瑠璃燈籠』~正月の歳旦祭冬と夏の{萬燈籠}掛けられ
御灯が燈り.平安人も愛でたこの瑠璃色御覧いただければ~と
結ばれています(御灯.52)
{御 燈}は《北辰信仰》により--天皇が北辰{北極星}に灯火を捧げられる
宮中儀式、灯火を{御燈}と言われているそうですが{ }に奉る
{御灯}と解しても良いのではないでしょうか!
『春日権現霊験記繪』~春日明神の霊験の数々の詞書と絵華やかな
貴族の生活庶民の風俗.樹木と神山と鹿の信仰.神仏習合に基づく
春日浄土の世界絵 高階隆兼・西園寺公衡発願で 延慶2年(1309
春日社に奉納され稠密華麗.色鮮やかに綴られた{大和絵}一頂点と
さえ言われていますね!
幽玄の火に 息災願う春日社 節分 萬燈籠.東日本大震災.
紀伊半島大水害.犠牲者慰霊早期復興の祈り~《幽玄の世界》
平安朝の頃から庶民信仰が厚く藤原氏を始め一般国民から
奉納された境内にある 3000基!
萬燈籠-古いのは釣り燈篭.藤原頼通寄進した瑠璃燈籠(1038) 
石燈籠では若宮社の南方にある藤原忠通の寄進した
柚木燈籠- (1137)また飛火野横の参道には
立派な2つの{大燈籠}がありますね!
本殿前には東日本大震災.紀伊半島大水害犠牲者慰霊・早期復興の
祈りを込めた燈籠も散見されましたね!
崇敬者の願いを揉められた和紙が貼られ萬燈籠の日.舞楽奉納の後.
花山院弘匡宮司本殿前の「瑠璃燈籠」に点火!
回廊に吊るされた1千基の釣灯籠.参道脇に並ぶ2千基の石灯籠にも参列者の
各自が浄火を!~境内にある3000基全ての[萬燈籠] 火が灯されます
まるで 王朝.幽玄の世界が繰り広げられ本殿周辺は釣燈籠が並び 
朱塗の回廊を照らし恰も艶やかな平安朝の王朝絵巻の様ですね!
また燈籠が整然と並ぶ 二ノ鳥居から神苑付近も《蝋燭の明かり》
大和.春日社の[冬の夜]を照らし{幽玄の世界}が繰り広げられます
{萬燈籠} 江戸時代末頃までは{常夜灯}油料の続く限り毎晩燈されました
また{雨乞祈願}にも万燈が行われたとの記録がある様ですね!
萬燈籠は明治維新後一時 廃止されたが明治21年から再興されて
{節分と御盆}2 点火されています
近年は*(中元萬燈籠)814,15日   (節分萬燈籠)2月 節分日
節分萬燈籠・・・・諸願成就の祈願祭で舞楽が奉納されます
千とせまで かけぞまもる 氏人の かうべといます 君のたますき
[鬼やらい] [鬼走り] [厄払い] [厄おとし][厄神送り] 『追儺の行事』{節分祭}
「福は内へ いり豆の今夜もてなしに  拾ひ拾ひや 鬼は出)らん」(宗長)

豆を見て(もてなしか)と拾って食べていくうちに家から出て行く!
{豆まきには鬼を払う意味と豆を投げ与えて恵んでなごませる
意味の2つがある」{新谷尚紀・国学院大学教}
『穀霊信仰』農耕民族として長い歴史を持つ日本人「五穀」
{米、麦、ひえ、あわ、豆}に災いを払う霊力があると信じて来ました
古事記には米を始め穀物に由来のある神様が登場
今日でも神社などでは {散米}の行事が執り行われる祓いや清めの
目的で米をまき散らし米の霊力によって悪魔や悪霊を退散させる
「大豆の霊力を利用するのは『散米』と同じ」新谷教授
解説されていますね!
{邪気}~心中の災いと疫病をあらわす~{節分祭}
邪気を追い払い一年の無病息災を願う!
列島各地の社寺で {招福}を願う各種の行事が催されていますね!
元興寺は八雷神・元興神の鬼の発祥地!
元興寺に纏わる鬼[ガゴゼ][ガゴジ][ガンゴ]
{福は家の内に入るように}{鬼は自分の内から出るように}
「福は内!鬼は内!邪悪な鬼を退治する雷を神格化~[八雷神]
[元興神]~鬼の様な姿で表現されていますね!
「福は内」「福は内」「福は内」成田山新勝寺.鬼さえも改心させる
不動明王~[鬼は外]とは唱えず[福は内]を唱え!
横綱稀勢の里.市川海老蔵さん等が威勢良く豆を捲いていたそうですね!
[福は山」~御神体が三輪山{大神神社}善男善女 裃かみしも姿で
拝殿に登場 [ ]
京都 {千本釈迦堂}伝統の{おかめ福節分会}
千本釈迦堂の本堂が建立された780年前から催されている
{除災招福}の伝統行事ですね!
{おかめ}{赤鬼}{青鬼}が登場する狂言{鬼追いの儀}が披露されます
狂言は三人の{年男}が豆を投げても退散しない4匹の鬼のもとに
{おかめ}登場!笑みを見せると鬼がとたんに改心するという 筋書!
往馬大社 本殿前の祝詞舎でも総代さんが幸せと無病息災を願い
袋に入れた福豆四方に撒き社殿の周囲を埋めた多くの参拝者は
背伸びし腕を伸ばし乍ら[福豆]を競うようにして頂いておられました
小豆粥の振る舞いがあり身体も温まりこの一年の幸せを
祈念し乍ら 美味しくいただきました
{東より春は来ると植ゑし梅} (高浜虚子)
{天深く春立つものの芽を見たり}(加藤 楸邨)

千とせまで かけぞまもる 氏人の 
             かうべといます  君のたますき
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