2019/07/20

『洛中の いづこにゐても 祇園囃子』動く美術館.祇園祭.山鉾~『彼はなぜ日本近代陶芸の巨匠なのか』~暮らしを豊かにする[陶器]~「大和時代」「東京時代」「京都時代」(富本憲吉)


      『いかるがの わさだの くろに かりほして はにねらすらむ ながきながよを』
                                                   (會津八一)  歌集「鹿鳴集」

『洛中の いづこにゐても 祇園囃子』(山口誓子)
(71日の京都下京区の長刀鉾町「吉符入」から31日の疫神社(夏越祓)迄1カ月に渡る
神事で始まる(京都の夏)~疫病退散を祈願した(祇園御霊会)始まり.京都八坂神社の
お祭り(祇園祭)京都.祇園祭.前祭(さきまつり)の山鉾巡行(17)
「動く美術館」といわれ豪華な装飾品に彩られた23基の山鉾が 都大路を優雅に
進み沿道に詰めかけた方々12万人!

今年は祇園祭が始まって1150年』の節目と言えますね!
『鯉山の 飛沫か汗か 鉾の衆』 (能村 登四郎)
令和初の巡行午前9時過ぎ先頭の長刀鉾が四条烏丸を出発⇒四条河原町の交差点等.
山鉾の進行方向を90変える豪快な「辻回し」が披露されましたね!
後祭(あとまつり)は724日~山鉾巡行では193年振りに唐櫃による巡行復帰を
果たした(鷹山)を含む11基の山鉾が都大路を進みますね!
『白炎天 鉾の切尖 深く許し』  (橋本多佳子)
(国立奈良博物館)で名品展 「珠玉の仏教美術」[法徳寺の仏像 ―近代を旅した仏たち―]
観賞の後必ず寄るのは登大路町の県立美術館です!
「富本憲吉入門―彼はなぜ日本近代陶芸の巨匠なのか」

奈良県安堵町出身の重要無形文化財保持者(人間国宝)文化勲章受章者の富本憲吉さんの
作品約160件!~県立美術館.新収蔵.初出展作品21件や開館記念展!
昭和48年以来.46年ぶりの出展!
「暮らしを豊かにする陶器」に拘った富本憲吉さん生涯を辿る様な豪華な
作品の数々に堪能致しました!
「富本憲吉のデザインは安堵や大和の風景や植物が採用されている。
大学では室内装飾の図案を学び、陶芸家として動き出したのは27歳のとき。
『暮らしをどう豊かに彩るか』に強い関心があった」学芸員.飯島礼子さん()
46年振りに出展された「白磁壷」(昭和8)(穏やかながら存在感があり
富本さんが重んじた形が生み出す美を感じられる)と解説されています

四弁花模様は富本さんが創作した代表的な模様!(色絵四弁花模様香炉)
(昭和19)~ 初出展ですね
(色絵四弁花更紗模様六角飾筥)(昭和20)華やかな色使いで動感のある作品
「大和時代」「東京時代」「京都時代」の三つに分けて紹介されています!
富本憲吉入門(彼はなぜ日本近代陶芸の巨匠なのか)展示会場内.直接写真撮影は
禁止の為.陶芸作品はポスターから借用しました
「憲吉が訪ねたぬくもりのある焼物」安堵町.携展示パネルや展示9点「九谷焼」
「信楽焼」との関わり和装の憲吉柄を紹介されています(1Fギャラリー)
明治37年東京美術学校(東京藝術大学図案科入学.明治41(1908)ロンドンに留学.
帰国後に親交を結んだバーナード・リーチの影響で大正2(1913)楽焼の制作を
始めほぼ独学で陶芸の道を歩み始めた.郷土を代表する芸術家.憲吉さんが訪ねた
温もりのある焼物(彼はなぜ日本近代陶芸の巨匠なのか!(9.1)
蝉時雨の只中.盛夏の奈良で美術鑑賞も一興ですね!
『いかるがの わさだの くろに かりほして
        はにねらすらむ ながきながよを』
      (會津八一)歌集「鹿鳴集」
『カシオペヤ 天鉾を立つ 御遷宮』(山口誓子)
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