『春日なる 御笠(みかさ)の山に 月の舟出づ
風流士(みやびを)の飲む 酒杯に影に見えつつ』
(作者未詳)萬葉集 巻7-1295
春日の三笠の山に船の様な月.風流な人達が飲む酒杯の中に映る月の姿を影として~(唐土にて月を見てよみける)
『天の原 ふりさけ見れば 春日なる 御笠の山に 出でし月かも』
(古今和歌集 巻第九 羇旅歌)
庶民生活の味わいが濃く出ていた人麻呂歌集と風流な人達が飲む酒杯の中に映る月を愛でる繊細美とも言える貴族趣味が横溢している『萬葉』と
『古今和歌集』の歌を対比し(春日の三笠の山)を想うのも一興ですね!
春日在三笠乃山二月船出遊士之 飲酒坏尓陰尓所見管
(大和三山)⇒香具山(東 )畝傍山(西) 耳成山(北)
(平城京の三山) 春日山(東) 生駒山(西) 奈良山(北)
平城京を守る三山~春日山は平城京東方を守る山.御蓋山は平城京に住む
人びとにとって月の出の山・有名な阿倍仲麻呂の歌も遠く唐の明州の地から
故郷.平城京の御蓋山の月の出を思う歌でしょう!
(万葉挽歌の史的研究)(万葉文化論)が御専門の上野 誠(奈良大学教授.文学博士)さんは
『奈良の地は『万葉集』の故郷.窓を開ければそのまま教材だ.万葉びとは.
どの様な生活し生活の中から.どの様な歌を生み出したのか!
30年間考え続けてきた』と述べていますね!
今年の「御即位記念第71回正倉院展」は「天皇陛下の御即位を記念し正倉院宝物の
成り立ちと伝来に関わる宝物など宝庫を代表する宝物が顔を揃えると言われいます
(天平美人)として名高い「鳥毛立女屏風」は20年ぶりに全6扇を出陳され
「金銀平文琴」は盛唐期の高度な工芸技術を伝えています
「紫檀金鈿柄香炉」を拝見するのも楽しみ(会期)10月26日~11月14日の20日間が
待ち待ち遠しい限りです!
日本画家.風俗史研究家~日本の歴史.文化の振興に貢献された吉川観方は絵画や
染織等の美術工芸品の収集品から計1500件の美術工芸品を県に寄贈され
県立美術館が開館する切っ掛けになっていますね
開館300回目.吉川観方の生誕125年.没後40年を記念
県立美術館等に 収蔵されている約140件!
夕涼みをする舞妓~加茂川舞妓夕涼図」観方渾身の伊東マンショの像(天正遣欧使節)
観方の幽霊画「朝露・夕霧」のうち「夕霧」観方コレクション「伝 淀殿画像」等々
11月17日(日)迄展示されています
(ミュージアムコンサート)も開催されていますが1955年の春日大社式年造替時に
絵所預職を務めた(吉川観方)は春日大社社殿の壁画制作にも携っていますね
奈良県立美術館1階ギャラリーにて開催され写真撮影OKの展示室も有り.
ボランティアの方々によるによる作品解説も聴けます!
『春日なる 御笠(みかさ)の山に 月の舟出づ
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