2022/02/26

(聖徳太子.自ら彫りあげられた 毘沙門天王の像を伽藍に祀り『信ずべし.貴ぶべき山』⇒『信貴山』{大般若転読大法要}(寅まつり) ~(一月往ぬる、二月逃げる、三月去る)~『少年易老 学難成 一寸光陰 不可軽』

 

(一月往ぬる、二月逃げる、三月去る)~フランスの哲学者 ポール・ジャネが

発案した⇒年齢を重ねるごとに時間の経過が変化する[早くなる]という

「ジャネーの法則」

小生が屡々[朗詠]しているのが 南宋の儒学者.詩人朱熹の『偶成』です

 『少年易老 学難成  一寸光陰 不可軽』  『未覚池塘 春草夢  階前梧葉 已秋風』 

少年老い易く 学成り難し一寸の光陰 軽んずべからず

いまだ覚めず 池塘春草の夢  階前の梧葉 すでに秋風 


『信ずべし.貴ぶべき山』『信貴山』大般若転読大法要(寅まつり) 

『和を以て 貴しと為す』(丙寅朔戊辰 皇太子親肇作憲法十七條)

{聖徳太子.自ら彫りあげられた  毘沙門天王の像を伽藍に祀り 『信ずべし、貴ぶべき山』

との意味で 『信貴山』と呼ばれた 奈良と大阪の府県境の生駒山地.金剛.和泉山脈

[金剛生駒紀泉国定公園]に位置し 北峰[雄岳](437m)南峰[雌岳](400.5m)

二峰から成り花崗岩を基盤とする安山岩質の岩石で構成される  [信貴山]

南側山腹に鎮座する『信貴山真言宗 朝護孫子寺』 

[寅の年.寅の月.寅の日.寅の刻に毘沙門天が現れ物部守屋討伐の二秘法を授けたことから

御本尊.毘沙門天と縁の深い『寅』 

『信貴山 寅まつり』関西最大級の祭り.勝縁の月(寅の月)家内安全.厄除け祈願.心願成就

(現世利益)を祈る法要が毎年盛大に営まれます (26日~27)

例年なら 大般若転読大法要(寅まつり大法要.寅行列)

寅年生まれの 男女が参列する 行列が行われ 法要後に (息災まんじゅう)が参拝者に

配られていましたが新型コロナウィルス感染症の影響[信貴山寅まつり]の行事が

一部変更・寅行列の一部変更・息災寅まんじゅう配りの中止

参拝の皆さまへ引き続き新型コロナウィルス感染症に対する予防・対策にご協力を! 


『令和4(寅歳)』2月は「寅の月」『毘沙門天王』「5種の心」

一つには、父母孝養のため(親孝行、自分を大切にする)

二つには、功徳善根のため(一日一善、善い行いをする)

三つには、国土豊饒のため(地域や社会を大切にする)

四つには、一切衆生のため(世界の平和を祈る)

五つには、無上菩提のため(最上の"気付き"を得る) 



[奈良国立博物館]にて催された .国宝{信貴山縁起絵巻} 朝護孫子寺と 毘沙門天王信仰の

至宝展が甦って来ました 

信貴山.朝護孫子寺の中興開山.命蓮上人にまつわる奇跡譚 3巻に描く平安絵巻 物語は

いずれも信貴山の本尊毘沙門天王の霊験に由来するとされる初期の社寺縁起絵巻 

..群青等高価な顔料を用い 人物を生き生きと描き 躍動感あふれる素晴らしい線描に

感動致した次第です 

信貴山縁起絵巻朝護孫子寺と毘沙門天信仰の至宝 

「奇跡、鉢が飛ぶ?!{信貴山縁起絵巻}[山崎長者の巻][延喜加持の巻][尼公の巻]( 3)

奇想天外に描写にされており特に第1巻の米俵が次々と空を飛んで行くのを見上げる人々

戻ってきた米俵に驚く人々の表情!~700年も以前に描写にされたものとは思えぬ程

生き生きと まさに『奇跡、鉢が飛ぶ?! 

[尼公の巻][命蓮上人]の姉{尼公}~弟を探して故郷の信濃を旅立って大和へ東大寺

大仏殿で一晩祈った{尼公大仏のお告げにより無事弟である命蓮に再会! 

[信貴山]{本尊毘沙門天王の霊験}に由来するとされる初期.社寺縁起絵巻の姿を見事に

伝えてられています

『信貴山毘沙門天王』~悠久の信仰が生み出した造形の魅力にも堪能致した次第です!

 『これぞ(白鳳)の輝き!』金・銀・銅の(舎利容器) 

飛鳥時代後期の白鳳期(7世紀後半8世紀初頭)の三重容器 修復工事中の当麻寺で発見.

奈良国立博物館で完全な複製品と並んで展示されていましたね!

(法隆寺の五重塔・崇福寺の塔跡)など数少ない三重容器で[古代仏教美術史上]

稀有な文化財と確認が出来たとも言われていますね! 

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2022/02/03

[福の神・狂言]で参詣した太郎冠者が三輪大明神は お山が御神体であるから『福は山』⇒「福は内.福は内.鬼も内」 新型コロナウイルスの早期終息を『悪疫退散祈願』追儺の行事『節分祭』

 福は内へ いり豆の今夜もてなしに 拾ひ拾ひや 鬼は出らん (宗長) 


『天深く 春立つものの 芽を見たり』(加藤 楸邨) 

「正月のどかなりしを 此月さえかへりて 更にきぬを 着れば.きぬさらぎといふを

あやまれるなり.按ずるにもとは.きぬさらぎ也」~(藤原清輔)~歌論書『奥儀抄』

       『鬼もまた 心のかたち 豆を打つ』(中原道夫)

陰暦2月は『衣更着』と言われていますが~更に衣を重ね着る衣更着よりも

陽気が更に来る2月を迎えました

『気更来』コロナ禍で疫病退散を願いたいものです

 


『追儺の行事』~(節分祭)~鬼やらい.鬼走り.厄払い.厄おとし.厄神送り等々と

呼ばれている(追儺の行事)

心中の災いと 疫病をあらわすを追い払う(節分祭)招福を願う行事が全国の

社寺で開催されました! 皆さんの御宅で節分の夜は豆を撒き 鬼達を追い払い

『立 春』を御健やかに迎えられたことでしょう! 


[鬼やらい] [鬼走り] [厄払い] [厄おとし[厄神送り] ~『追儺の行事』~『節分祭』

 を見て(もてなしか)と拾って食べていくうちに家から出て行く!

豆まきには鬼を払う意味と豆を投げ与えて恵んで なごませる意味の 2つがある』

(新谷尚紀・国学院大学教授)

 『穀霊信仰』農耕民族として長い歴史を持つ日本人 

『五穀』(米、麦、ひえ、あわ、豆)に災いを払う霊力があると信じて来ましたね!

古事記には米を始め穀物に由来のある神様が登場.今日でも神社などでは(散米)

行事が執り行われ.祓いや清めの目的で米をまき散らし米の霊力によって悪魔や

悪霊を退散させる!

「大豆の霊力を利用するのは『散米』と同じ」新谷尚紀教授は解説されていますね!

新谷先生の著作に『神社に秘められた日本史の謎』

『おうちで楽しむ 季節の行事と日本のしきたり』

 


      『節分の 豆をだまつて たべて居る』(尾崎 放哉)

 『邪気』~心中の災いと疫病をあらわす(節分祭)

邪気を追い払い一年の無病息災を願いコロナ禍で『悪疫退散 祈願』列島各地の

社寺で『招福』願う行事⇒今年も 新型コロナウイルス感染拡大防止の為.

福餅.福豆等は撒かれず 規模を縮小して執り行われていましたね!

 

三輪.大神神社(節分祭福寿豆まき式) 御神体が三輪山の大神神社「福は山」

狂言「福の神」大神神社に参詣した太郎冠者 三輪大明神は お山が御神体であるから

福は山囃して豆を撒く~開運厄除の祭典 (節分祭)

午前10.午後2時の2回執り行われ祭典終了後.引き続き祈祷殿前にて裃姿の 

年男・年女・福男・福女より福餅.福豆等が入った紙袋を手渡しました

※福餅・福豆は撒かれませんでした(2022) 

例年は御神体の三輪山にちなみ「福は山」と 唱えて 福餅.福豆は撒かれましたが

中止となり 参拝者の密集を防ぐ為にも 手渡す直前に手の消毒をする等々の

工夫をされていました 


「元興寺」は八雷神・元興神の鬼の発祥地! 不動明王二体(立像・坐像)を本堂にて遷座

不動尊供養が行われ山伏による柴燈大護摩 火生三昧秘儀(火渡り行)

招福や疫病退散を祈願する 柴燈大護摩供と

火が消えた後に焼けた丸太の上を歩く火生三昧 新型コロナの影響で来られなくなった
人の為僧侶が代わりに丸太の上を歩きました 

新型コロナウィルス 感染拡大防止の為 2022年は 福豆まき・福豆手渡しは中止

本堂で法要が営まれていました

元興寺に纏わる鬼[ガゴゼ][ガゴジ][ガンゴ]

(福は家の内に入るように) (鬼は自分の内から出るように)

そんな願いを込めて「福は内!鬼は内! 邪悪な鬼を退治する雷を神格化八雷神)

(元興神)鬼の様な姿で表現されていますね!

 

「福は内、福は内。鬼も内」(吉野山金峯山寺)

「コロナ禍は 3年目.明日は今日より良くなると努力し『皆 良うなれ』

願って祈る事で時代は 良くなるでしょう」(金峯山寺 五條良知管長)

 

天下太平除災招福祈願の 般若心経「日数心経」

運命に影響のある 星を供養する 「星供秘宝」

 金峯山寺では追われてきた鬼達を修験道の祖.役行者が説く仏法で

改心させる伝統の節分会!

「鬼の調伏式」~赤..黒の色の鬼役6人が踊り「福は内、鬼も内」と唱え

全国から追われて来た鬼を迎え入れ経典の功徳や法力! 信徒らが撒く豆で

荒れ狂う鬼たちを仏道に入らしめる~

国宝の本堂・蔵王堂で行う(鬼の調伏式)では参拝者で密集状態になる為今回は先着50人に

限定され鬼役6が行者らに豆を浴びせられ.仏法の力で平伏す様子をユーモラスに再現されていますね 

検温.消毒.換気.マスク着用など感染防止策を徹底され 参拝者の皆様には「検温」

「消毒」や[マスク着用.ソーシャルディスタンスの確保]

呼び掛けの徹底に努めておられました 


『東より春は来ると植ゑし梅] (高浜虚子)

 

『東風吹かば にほひをこせよ梅花 主なしとて 春を忘るな』~(拾遺和歌集)巻第十六より

二十四節気)1番目の節気 [春が立つ春を運んで来る (東風)に触れ 立春は1年の始まり

(立春大吉)を 願いたいものです 

        『大和路や 春立つ山の雲かすみ』 (飯田 蛇笏) 

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