『あしひきの 山川の瀬の 響るなへに 弓月が岳に 雲立ち渡る』
柿本朝臣人麻呂之歌 {萬葉集 巻7-1088番}
『国原の 水たてよこに 彼岸鐘』 (飯田蛇笏)
奈良.登大路町の奈良国立博物館で10月29日より[第74回正倉院展]が開催され
初出陳 8件を含む正倉院宝物59件が出陳⇒待ち遠しい限りです.
「漆背金銀平脱八角鏡」は2009年以来の出陳!黒漆が塗られた背面に
宝相華文や
飛鳥.鳳凰等の文様が金.銀で華やかにあしらわれていますね.
『生きる正倉院-伊勢神宮と正倉院が紡ぐもの-』
生きる正倉院が展示されている『神宮徴古館』は 明治42年に創設され 伊勢神宮の 歴史と
文化の総合博物館でお祭や歴史.文化に関する資料.社殿の 復原展示. 20年に一度行われる
(式年遷宮)で 新調する [御神宝類]他~神宮徴古館には国の重要文化財11点.歴史.考古
美術工芸品等 約13000点が収蔵されています.
[飛鳥時代] 天武天皇による(神宮式年遷宮で 20年に一度神宝を作り替え天照大御神へ
[奈良時代] 聖武天皇の49日の法要に際し.光明皇后により 東大寺の大仏へと献納
されたのが『正倉院宝物』
正倉院再現模造品の 製作は.長い時の中で失われた当時の構造や技法.素材をも
究明して現代へと蘇らせ.連綿と繰り返し調製されてきた神宮神宝.正倉院宝物が
1000有余年に及ぶ技術と文化の粋.未来へと継承する共通の祈りが~
今後の[神宮式年遷宮斎行]⇒国の 伝統文化の興隆と発展への理解が深まる
一助となることを企図されています.
(神々と貴人の威儀-壮麗な装い) [神宮徴古館別館]
主たる出陳作品は「玉纏御太刀.金銀鈿荘唐太刀」
(神々と貴人の暮らし-彩りの美) [神宮美術館]
[鵄尾御琴」「螺鈿紫檀五絃琵琶」「御鏡」[黄金瑠璃鈿背十二稜鏡.櫛笥.漆彩絵花形皿」
『国原の 水たてよこに 彼岸鐘』 (飯田蛇笏)
『大和には 群山あれど とりよろふ 天の香具山 登り立ち 国見をすれば 国原は
煙立ち立つ 海原は かまめ立ち立つ うまし国そ あきづ島 大和の国は』
(舒明天皇) (萬葉集巻壱-弐)
「山上臣憶良 秋野の花を詠む歌二首」
『秋の野に 咲きたる花を 指折りかき数ふれば 七種の花 萩の花 尾花葛花 撫子の花
女郎花 また藤袴 朝貌の花』 (萬葉集 巻八 1538)
[萩、桔梗、葛、藤袴、女郎花、尾花、撫子]
秋の七草に誘われる様に心地良い大和三山の麓
(瑞穂の国)たわわに稲穂が実る大和路! 『実るほど 頭をたれる 稲穂かな』
三大香木~春は(沈丁花)(夏は梔子) 秋は(金木犀) 遠くまで香りが届くことから 古くは
(千里香)と呼ばれた (金木犀)の仄かな香りに誘われます. 『萬葉集』には金木犀を(桂)
「若楓の木」と詠まれ(金木犀)の桂は高貴な香木として愛され~
『好日や 金木犀の 花いきれ』 (鷹羽狩行)
『本草図譜』(江戸時代)には「木犀」異名に「九里香.天香」「黄色の小花族性し
香気四隣に及ぶ頗る瑞香に似たり」と記されている様です
「桂花.丹桂.厳桂.銀桂」と称され(丹桂)は金木犀(銀桂)は銀木犀を指します
中唐の詩人.王建の「十五夜望月」(唐詩選) 「冷露声無く 桂花を湿す 今夜月明人尽く
望むも~」と詠じていますね
『秋萩の 散りの乱ひに 呼びたてて 鳴くなる鹿の 声の遥けさ』(湯原王 鳴鹿歌一首)
『みはるかす 瑞穂国原 穂走れり』(石塚友二)
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