2012/06/06

{第2の地球}の発見か?(金星の太陽面通過) 再び {世紀の天体ショー}


未通女等之 袖振山乃 水垣之
久時 從憶寸吾者{柿本人麻呂}

をとめらが 袖ふる山の
   瑞垣の 久しき時ゆ 思ひき我は
柿本人麻呂・萬葉集 巻四・501
{ふる(布留)} 掛詞的に導き出す
{序詞}として{袖をふる(振る)}とされ
{乙女が 袖を振る 布留の山の
神の社の瑞垣が久しい昔からある様に
随分 以前からあの娘のことを思い
続けて来た~{柿本 人麻呂}

{萬葉歌朗詠奉納祭}(5.30)に催され
萬葉朗詠の会(奈良神川堤観家元)
神前で 萬葉歌2首を朗詠されました
萬葉集と縁の深い石上神宮で初めての
奉納祭の開催となり家元を始め20名の
会員さん方が参加さていました

{大和にいる我々が萬葉集について勉強し朗詠を通じてその魅力を多く
の人に広めていきたい」神川堤観家元()

小生の 故里にも近い石上振神宮
布都御魂大神を主祭神とされています
石上布留社 古代の山辺郡石上郷に属し
布留山の西北麓に鎮座し 布都御魂大神は 
神体である布都御魂剣に宿る神霊とされ
布都斯魂大神 宇摩志麻治命 五十瓊敷命 
白河天皇 市川臣を 配祀されています
市川臣は 孝昭天皇の皇子.天足彦国押人命の
後裔で 当社社家の祖とされていますね!

古事記』・『日本書紀』に既に 石上神宮
石上振神宮との記述があり古代 軍事
氏族である 物部氏が祭祀し~ヤマト政権の
武器庫としての役割も果たしてきたと
考えられています

大和路にも太陽の周りに{虹の輪}《日暈》出現

521日の《金環日食》とは異なった
光のリング》太陽の周りに光の輪が現れる
日暈》が530日午前10時半頃に
出現しました
奈良地方気象台によれば《かさ》と呼ばれる
現象で 上空の高い位置に浮遊する雲に
含まれる氷の粒に太陽の光が屈折して生じ
太陽や月にうす雲がかかった際 雲が
氷の粒でできたプリズムの役目を果たし
太陽の光を拡散し鮮やかな七色に!
この様なプリズムの働きをして光を屈折
光の輪が出来る光学現象~{天気が下り
坂になる前触れ}とも言われています

太陽の周囲を光が取り囲む《日暈》
その下にある平らな虹のようなものは
環水平アーク》と言われるそうですね!

太陽系外の{第2の地球}の発見か!

{太陽系外にも惑星を探す計画に役立つ}
{金色の輪}{金環日食}に感動した(5.21)
日本列島 感激の{金環日食}から~再び
{世紀の天体ショー}66日に繰り
広げられますね!

{金星の太陽面通過}は国内では6月6日
午前7時10分頃から午後1時47分頃迄
6時間半余り続き日本列島全域で
観測出来る{国立天文台}
{次回は105年後の21171211}
金星のシルエットが太陽の縁と接触する
直前に水滴のようにくっついて見える
{ブラックドロップ(液滴現象)}が観測出来る
可能性があると言われていますね!

こんな果てしない人類の夢を叶える様な
可能性を秘めている世紀の天体ショー
眼を凝らして期待致したいものです

石上 布留の神杉 神さぶる
     恋をも我れは さらにするかも
 『萬葉集』巻101927{詠人不知}
  
{LINK}  Lucky PAL  (PAL is My Family)

2012/05/03

『若葉して 御目の雫 拭ぐはばや』唐招提寺 開山堂~鑑真像を拝み詠う{芭 蕉}





盲ひてなお浄慧の人は明らけし

  面もちしろく春を寂びてぞ』{若山牧水}

遥か{}より六度{12年間}にも及ぶ 多難な渡航乗り越え
日本僧の栄叡.普照に要請されて来日 
悠久の時空を越えて 瞑想される名僧 {鑑真 和上}


{ }~和上の故郷 江蘇省揚州市の名花
可憐な白い花~{額紫陽花}に良く似た
{瓊花} 揚州 {大明寺}で大切に育てられ
{鑑真和上遷化1200} 1963(昭和38)
記念事業の一環として中国仏教協会から
贈られた{瓊花}を株分けされ 現在10株の
瓊花と 御廟にも1株が生育{唐招提寺}
御影堂供華園にて「瓊花」が58日迄
特別公開されています
{今年は例年より若干開花が遅く花の
状態によって期間を延長される事も
あるそうです}

大寺の まろき柱の 月かげを
  土に踏みつつ ものをこそ思へ    会津 八一 

『若葉して 御目の雫 拭ぐはばや』
 唐招提寺 開山堂で鑑真像を拝み詠う 
鑑真和上が 天平宝字七年(763)五月六日  結跏趺坐し
西に面し七十六年間の生涯を終えらましたが弟子
忍基は講堂の棟や梁のくじける夢を見て鑑真和上の
遷化近いこと予感---80 脱活乾漆造り
穏やかな微笑--眼許から顎にかけて感じられる
強い意志--そんな和上の像を刻んだと言われています
筋骨逞しい体膈---拝する人々の心に迫り静まり
返っている盲いた二つの眼~{鑑真和上坐像}

鑑真和上が亡くなってから 九百年後---元禄元年四月
芭蕉は唐招提寺 鐘楼の北側の鑑真の往坊跡に建てられていた
開山堂で鑑真像を拝んで~~~
『若葉して 御目の雫 拭ぐはばや』と詠った作品
芭蕉は鑑真像の盲いた双の眼に 露わならぬ悲しみ--
涙を感じとり----辺りは若葉で埋まっていて その若葉で
御眼の涙をぬぐって差し上げたい---そんな気持ちが
伝わってきますね!
盲いた眼を持って日本に渡って来られた鑑真像を拝し
静かに閉じられている二つの眼に打たれますね!

『天平の甍』の著者 井上靖は『おん目の雫』と題する
著述で,芭蕉の句について「芭蕉は鑑真像の 盲いた双の眼に 
それと露わならぬ悲しみを 涙を感じ取ったのである」
「天平8年前後は鑑真にとっては最も苦しい時期であった
その苦しい時期のことを思い出す度に必ず榮叡と祥彦の
二人は鑑真の瞼の上に浮かんできたに違いないと思う
そして その都度 鑑真の盲いた眼は 何ものでも拭うことが
できぬ涙であったことであろうと思う---芭蕉はその涙を
若葉でぬぐって差し上げたいと思うたのである」(井上靖)


芭蕉 開山堂で {鑑真和上坐} 拝み 
『若葉して 御目の雫 拭ぐはばや』 詠んだ
鑑真和上坐像の {お身代わり}を迎える本願堂の解体修理が
平成255月の完成を目指して進んでおり
この 四方の入り母屋造りの{本願堂}は江戸時代初期に
徳川家から寄進されたものですね! 

{若山牧水} 
水楢の柔き嫩葉(わかば)はみ眼にして
    花よりもなほや白う匂はむ」  
盲ひてなお浄慧の人は明らけし面もちしろく春を寂びてぞ」    

{会津八一} 
大寺のまろき柱の月かげを土に踏みつつものをこそ思へ

LINK  Lucky PAL (PAL is My Family)

2012/04/08

爛漫の桜花~元町.門前町.生駒聖天 {参詣道}

妹に逢はずあらばすべなみ岩根踏む
 生駒の山を越えてぞ我が来る

{春の嵐} ~日本列島には『爆弾低気圧』
上空5500Mに{ジェット気流}~偏西風が
大きく蛇行した結果~中国大陸東部の
沿海州付近の深い気圧の谷により日本付近で
寒気と暖気が激しく鬩ぎ合い恰も
超大型台風並みの強風を伴う春の嵐
襲って来ました
大和路は{春の嵐}の朝{3日}~桜の開花宣言
奈良地方気象台は例年より5日~昨年より3日遅いが
奈良市の構内で標本木{ソメイヨシノ}蕾が数輪
咲いているのが確認され開花したと発表されました
{奈良の一番桜} 樹齢100年の春日野町
氷室神社の枝垂れ桜~今年は 樹勢が衰えて
いた為か~寒さの関係もあり例年より
2週間程度遅くなりましたが~樹木医の治療
手入れも無事に完了~41日頃開花
見事に咲き誇り全国各地から観光に
来られる皆様に喜んで頂いていますね!

ところで{桜花} {休眠打破}をした後
気温が高い程花芽の生長が早く進み
{開花}が早まるとされています
{}は夏頃に翌春咲く花のもととなる
{花芽}を形成し休眠に入り~花芽は
冬の低温に一定期間さらされると
休眠打破(気温が高くても低すぎても
休眠打破は起こらないとされています
花芽は休眠打破のあと 温度の上昇と
共に生長し開花するとされています

例年の事乍ら 寓居から徒歩で数分の
距離にある生駒聖天への参道でもある
元町.門前町の古木の桜花群 桜並木
トンネルを潜れる充実感を満喫出来ました
ただ門前町の 古老の御言葉によれば---
花の咲く時期は勿論  常日頃からの
手入れも大変だそうです~~~
生駒聖天{宝山寺}への参道沿いの古木-
桜並木は 今年も見事に咲き誇っています
また 宝山寺までの長い石段沿い{参道筋}

妹に逢はずあらばすべなみ岩根踏む
 生駒の山を越えてぞ我が来る
遣新羅使の歌 {萬葉}巻第十五3590

三味線の音が聴こえ風情ある置屋.料理屋
検番等々駅前から山麓の生駒聖天さん
軒を連ねていた{参道筋}~百年程度前
大阪電気軌道{近畿日本鉄道}が生駒山に
トンネルを貫通~大阪上本町と奈良を
結び生駒駅が設置された頃に{参詣道}
整備され高度成長期頃は日本髪の
芸妓さんの艶やかな姿も見られたと
言われていますね!

{歓喜天}が守護神であり{現世利益}
宝山寺は 商売繁盛等にも御利益が有ると
言われ例年全国各地から多数の参詣者が
集まって来られます
生駒山は 古くから神霊の宿る山としても
崇められ 役小角 ・空海の修行の地との
伝承があります

真言律宗 正式名は{都史陀山大聖無動寺}
延宝六(1678)年 宝山湛海の開山
本尊は不道明王だが聖天さんと呼ばれる
大聖歓喜自在天への信仰が強いと
されています
この寺の信仰は 般若磐と呼ばれる
安山岩の突起に出来ている洞穴に見る
巨石信仰にあり 特に生駒市から南へ
行った処から見る岩山には只ならぬ
ものを感じますね!

伊毛尓安波受 安良婆須敝奈美
伊波祢布牟 伊故麻乃山乎
故延弖曽安我久流

妹に逢はずあらばすべなみ岩根踏む
    生駒の山を越えてぞ我が来る

桜ばないのち一ぱいに咲くからに
  生命をかけて我が眺めたり 
               {岡本かの子}
{LINK}  Lucky PAL  (PAL is My Family)