2012/01/20

かにかくに 物は思はじ~新春の奥飛騨~煌めく 白銀の穂高連峰

日本列島{鍋底寒波}到来 真っ直中 岐阜県側から
奥穂高岳 涸沢岳 北穂高岳 前穂高岳 西穂高岳等々
飛騨山脈・穂高連峰を展望したく 奥飛騨 雪の回廊を廻り
新穂高ロープウエイにて{槍・穂高}に一番近いと言われる
氷点下の{西穂高口}展望台へと勇んで登ってみました
遥か彼方の加賀白山連峰の山頂部分は残念乍
若干雲に遮られていたが 眼前に鮮やかな飛騨山脈
白銀の北アルプス連峰が迫る様に取り巻き
その圧巻には 圧倒されました

Yankee Doodle went to town,
a-riding on a pony;Stuck a feather in his cap 
and called it macaroni.[ Chorus ]
Yankee Doodle Keep it up,Yankee doodle dandy.
Mind the music and the step. 
And with the girls be handy!

♪槍や穂高はかくれて見えぬ 見えぬあたりが槍穂高
命捧げて恋するものに 何故に冷たい岩の肌~♪

奥飛騨温泉郷・新穂高温泉を流れる浦田川
その急流を横面に 心を癒される露天風呂
新穂高の湯}では 満天の星とまではいか
なかったが{金森長近}の城下町 飛騨高山
『萬葉集』にも出てくる{物は思はじ 飛騨匠
打つ墨縄の只一道}を思い浮かべました

{飛騨の歴史.文化}墨縄.正確
無比な直線 {飛騨の匠}

旧矢嶋邸跡地には 旧高山市
郷土館が 博物館施設
{飛騨高山まちの博物館}では
郷土の貴重な歴史資料
飛騨の歴史.文化
今回は特に「木」に関する
貴重な資料として
宮田北州の「蒔絵硯箱
琵琶 銘菅鳥」等が
展示されていました

また{城下町高山}~高山城を
築城した金森長近
城下町の中へは東西南北の街道が
引き込まれ 飛騨の政治 経済の
中心として栄え 町年寄による
町行政や町人たちの営み
その後の幕府直轄地へと{金森氏6代}等々も展示されています
{飛騨の匠}はなんと言っても{飛騨の歴史.文化}の
中でも特筆すべき一つだと思います

かにかくに 物は思はじ 飛騨匠 打つ墨縄の只一道に

飛騨の匠達の打つ墨縄による正確無比な直線
恰も真摯で高度な技術の証だとも言われています
大和・飛鳥で真摯に宮殿の造営に取り組んだと
される{飛騨の匠}~また{法隆寺 金堂
釈迦三尊像の光背には{推古天皇31}
止利仏師作と銘記され~止利仏師の生誕地伝承が
飛騨の河合等々~飛騨の匠に関する多くの伝承が
残っていますね!
{飛騨の匠}制度が自然消滅する平安末期迄
五百年間に亘って飛騨から都へ出役した{匠}は
.~五人にも達したとも伝えられていますね!

ところで 南朝より(133)飛騨国司に任じられた
姉小路家綱~古川町杉崎の小島城を居城とし
京都を偲んでか杉崎を流れる川を加茂川とし
北野神社を祭ったとも言われていますね!

宮中の御歌会にも奉仕した 飛騨国司 姉小路基綱 済継
飛騨文芸の先駆けとも言える和歌
故郷に のこるこころは 心にて
みはなほひなの身を なげくかな 基綱
雲をわけ 濁をいでし こころもや
おなじ蓮の 露のつきかげ     済継

時代は移り 戦国の頃戦乱を逃れ近江の守山市
金森に移住した金森長近織田信長に仕え
功績により信長の命で{長近}~信長の死後は
秀吉に仕え大八賀村鍋山城 高山城に移り
飛騨を治め~秀吉の死後は徳川家康方に従い
可重と共に関ヶ原で戦ったとされ金森長近の養子
可重が古川の地に増島城なる屋敷城を築き
城下町~高山の町割を壱之町 弐之町 三之町と
名付けとされ町内を堀川が流れ町屋は
板葺だったそうですね!
また3代目の重頼鉱山の採掘にも
かなり力を入れたとされています

かにかくに 物は思はじ 飛騨匠
打つ墨縄の 只一道に
{萬葉巻十一・二六四八番 作者未詳}

{LINK}  Lucky PAL  (PAL is My Family)

2012/01/01

昇 龍 {壬辰 元朝詣} 凛として~{五十串立神酒座奉}

『昇龍』陽気が動き草木が伸張するが如き{壬辰}
凛とした元朝 国家安寧.皆様の弥栄 祈念致します

そらみつ 大和の國は 神からか ありがほしき
    國からか 住みがほしき ありがほしき国は
       あきつしま大和 {琴歌譜 正月元日 慶歌}
斎串立て 神酒据ゑ奉る 神主部の
    髻華の玉影 見れば羨しも
     ( 萬葉 巻第十三 ))
五十串立神酒座奉神主部之雲聚玉蔭見者乏文
我が家の{元朝詣}は春日社.布留社.生駒聖天.往馬社

{二拝 二拍手 一拝}~武甕槌命が
白鹿に乗って遣って来来られたと
される《春 社》

平城京の守護の為に
創建された御社と
されており和銅3(710
藤原不比等
平城遷都の際
 藤原氏の氏神を
祀ったのが起こり 
神護景雲2年 今の地に
社殿を造営 興福寺と同様 
藤原氏が勢力を伸ばすにつれ
社殿の造営が行われ 
平安後期には現在のような
規模を整えました

本殿向って{}--第一殿 茨城 鹿島神宮から
迎えられた武甕槌命{タケミカヅチのミコト}
第二殿 千葉 香取神宮から迎えられた経津主命
第三殿 天児屋根命{アメノコヤネのミコト}と 
第四殿 比売神(ヒメガミ) 枚岡神社から
{春日の地}に迎えて 祀られています
奈良時代の神護景雲二年(768) 現在地に四所の
神殿が創設されたのが始まりとされています
境内に含まれる主なものは 標高295mの
御蓋山全域の山林部と社頭から西方
飛火野・雪消の沢一帯の芝原
春日 若宮おん祭の御旅所から一の鳥居に至る
参道の地帯を含む平野部です

また{万燈籠}で知られる釣燈籠 石燈籠の多くは
庶民の寄進によるもので 庶民信仰の深さを
伺い知ることができますね!
毎年2月節分の日と81415日の中元に
全ての燈籠に火を入れる“万燈籠”の
行事が行なわれています

春日社---「福の神12社」 
1番社 若宮神社  正しい智恵をくださる神様
2番社 三輪神社  子孫繁栄 子供の無事成長-神様
3番社 兵主神社  延命長寿を守ってくれる神様
4番社 南宮神社  金運を守ってくれる神様
5番社 広瀬神社  衣食住を守る神様・御稲荷様
6番社 葛城神社  心願成就の 神様
7番社 三十八所社 正しい勇気と力をくださる神様
8番社 佐良気神社 商売繁盛を守る恵比寿様
9番社 宗像神社  諸芸発達を守る神様・弁天様
10番社 紀伊神社  万物の正気 命の根源を守る神様
11番社 金龍神社  開運財運を守ってくれる神様
12番社 夫婦大國社 夫婦円満 良縁 福運守護の神様
{布都御魂大神} 主祭神とされる
《石 宮》{石上神宮}

石上布留社は 古代の山辺郡石上郷に属する
布留山の西北麓に鎮座し 布都御魂大神
神体である布都御魂剣に宿る神霊とされ
布都斯魂大神 宇摩志麻治命 五十瓊敷命
白河天皇 市川臣を 配祀されています
市川臣は 孝昭天皇の皇子.天足彦国押人命の
後裔で 当社社家の祖です

古事記』・『日本書紀』に既に 石上神宮
石上振神宮との記述があり古代軍事氏族である
物部氏が祭祀し~ヤマト政権の武器庫としての
役割も果たしてきたと考えられています

社伝によれば布都御魂剣は武甕槌.経津主
二神による葦原中国平定の際に使われた剣で
神武東征で熊野において神武天皇が危機に
陥った時に 天津神から高倉下の手を通して
天皇の元に渡りその後 物部氏によって宮中で
祀られていたが神天皇7年勅命により物部氏の
伊香色雄命が現在地に遷し{石上大神}として
祀ったのが当社の創建とされています
また禁足地は今もなお 布留社と刻まれた
剣先状石瑞垣で囲まれています
{歓喜天} 守護神の 宝山寺.
《大聖歓喜自在天》{都史陀山大聖無動寺}

除日の夜~生駒聖天 鐘楼の余韻が~
凛として朗々と寓居にも響いて来ました

浅草 本龍院待乳山聖天と並び三大聖天
称されて歓喜天が守護神の宝山寺.生駒聖天
生駒は{大空の中に龍に乗れる者あり かたち
唐人に似たり 青き油笠を着て葛城の嶺より
馳せて胆駒山(いこまやま)に隠る~午の時に
いたりて住吉の松のいただきの上より
西に向い馳せ去りぬ~(日本書記)とあります
生駒山は古くから神霊の宿る山として崇められ
役小角 空海の修行の地との伝承があり~
今も山中にお瀧場として霊場が点在しています
真言律宗 正式名{都史陀山大聖無動寺}と言い
延宝六(1678)年 宝山湛海の開山
本尊は 不道明王だが 聖天さんと呼ばれる
大聖歓喜自在天への信仰が強く
この寺の信仰は 般若磐と呼ばれる安山岩の
突起に出来ている洞穴に見る巨石信仰にあり
特に生駒市から南へ行った処から見る岩山
ただならぬものを感じますね!

{ }  元朝の宝山寺境内~{現世御利益}
{商売繁盛}~祈願に全国各地から多くの
善男善女達も聖天さんを訪れ--山門に
師走十六日に奉納された 無垢な注連縄を
凛として潜られた事と思われます

生駒山が御神体の往馬坐伊古麻都比古神社
《往 社》

御祭神は 伊古麻都比古神 (産土の男神)
伊古麻都比賣神(産土の女神)ほか 五柱で
貞観元年(西暦859)延喜式神名帳』には
往馬坐伊古麻都比古神として名を連ねる神社です

また{生駒曼荼羅図}は県の絵画とされ伝統行事の
火祭りは県の無形民俗文化財と指定されています
つまり 往馬大社は古くから火の神として尊ばれ
歴代天皇の大嘗祭に用いられる 火きり木を
献上されており昭和天皇の大嘗祭や平成2年に
執り行われた 平成の大嘗祭の{斎田點定の儀}にも
{往馬大社} 火きり木が使用されました

酒もすき 餅もすきなり 今朝の春  高浜虚子

山めぐる 大和国原 日の始 岡本 艶女 『松 苗』

『昇龍』~陽気が動き草木が伸張するが如き{壬辰}
国家の安寧.皆様の{弥栄}を祈念致します
{LINK}  Lucky PAL  (PAL is My Family)