2018/02/03

幽玄の火に息災願い~煌めく朱塗の回廊.王朝絵巻~[春日大社 節分萬燈籠]~{鬼やらい.鬼走り.厄払い.鬼やらい『追儺の行事』













日本列島(立春寒波)~特に日本海では発達する低気圧!

強い上空寒気の影響で大雪.暴風雪が警戒され東日本や西日本の

日本海側は風雪.高波に注意が必要ですね!



千とせまで かけぞまもる 氏人の

        かうべといます  君のたますき



鬼走り追儺の行事{節分祭}気圧の谷や寒気の影響で風はまだ冷たい

[大和路] [秋は金木犀.春は沈丁花]沈丁花の香気(光の春)

幽玄の火に息災願う春日大社.節分萬燈籠が催されました




{鬼やらい・鬼走り・厄払い・厄おとし・厄神送り 等々と呼ばれている

『追儺の行事』~心中の災いと 疫病をあらわすを追い払う{節分祭}

招福を願う行事が全国各地の社寺で催されました

御宅でも 節分の夜は豆を撒いて鬼達を追い払い 冬将軍に別れを告げ

{ }を健やかに迎えられたことでしょう!



弐拾年に一度 社殿.大修復「式年造替」

{幽玄の世界}{災害.復興.祈願}息災祈る{節分萬燈籠}


{春日権現霊験記} にも描かれている『瑠璃燈籠』[釣燈籠]の中でも

最も古く式年造替に合わせて五基.新調されましたが.長暦弐年(1038)

藤原頼通が寄進{春日権現験記}~四つの本殿の軒先に1基ずつ緑色の

燈籠が描かれていますね!





平安時代の『瑠璃燈籠』は奥州平泉.藤原氏が所蔵していた記録もあり

室町時代には正月の数日間点灯!




鎌倉時代に藤原頼通.奉納の『瑠璃燈籠』を基に新調.現存するのは

弐代目と考えられていますね!


幽玄の火に息災願う春日社 節分 萬燈籠(幽玄の世界)



平安朝の頃から庶民信仰が厚く藤原氏を始め一般国民から奉納された

境内にある 3000基!

燈籠---古いのは釣り燈篭で藤原頼通の寄進した瑠璃燈籠(1038) 

石燈籠では若宮社の南方にある藤原忠通の寄進した柚木燈籠- (1137)



また飛火野横の参道には立派な2つの{大燈籠}がありますね!


崇敬者の願いを揉められた和紙が貼られ萬燈籠の日.舞楽奉納の後.

花山院弘匡宮司が本殿前の「瑠璃燈籠」に点火!



回廊に吊るされた1千基の釣灯籠.参道脇に並ぶ2千基の石灯籠にも

浄火を入れられ境内にある3000基全ての萬燈籠 火が灯されます


まるで 王朝.幽玄の世界が繰り広げられ本殿周辺は釣燈籠が並び 朱塗の

回廊を照らし恰も艶やかな平安朝の王朝絵巻の様ですね!


燈籠が整然と並ぶ 二ノ鳥居から神苑付近も《蝋燭の明かり》

大和.春日社の[冬の夜]照らし{幽玄の世界}が繰り広げられます


{萬燈籠} 江戸時代末頃までは{常夜灯}油料の続く限り毎晩燈されました

また{雨乞祈願}にも万燈が行われたとの記録がある様ですね!



萬燈籠は明治維新後一時 廃止されたが明治21年から再興され

{節分と御盆}2 点火されています


近年は*(中元萬燈籠)814,15

   (節分萬燈籠)2月 節分日

節分萬燈籠・・・・諸願成就の祈願祭で舞楽が奉納されます




千とせまで かけぞまもる 氏人の

     かうべといます  君のたますき



[鬼やらい] [鬼走り] [厄払い] [厄おとし][厄神送り]

『追儺の行事』~{節分祭}




「福は内へ いり豆の今夜もてなしに

                                     拾ひ拾ひや 鬼は出)らん」(宗長)



を見て(もてなしか)と拾って食べていくうちに家から出て行く!

{豆まきには{鬼を払う意味}と豆を投げ与えて恵んでなごませる意味

2つがある」新谷尚紀・国学院大学教)



『穀霊信仰』農耕民族として長い歴史を持つ日本人「五穀」

{米、麦、ひえ、あわ、豆}に災いを払う霊力があると信じて来ました

古事記}には米を始め穀物に由来のある神様が登場!

今日でも神社などでは {散米}の行事が執り行われる

祓いや清めの目的で米をまき散らし米の霊力によって悪魔や

悪霊を退散させる大豆の霊力を利用するのは『散米』と同じ」

新谷教授は解説されていますね!



{邪気}~心中の災いと疫病をあらわす~{節分祭}

邪気を追い払い一年の無病息災を願う!

列島各地の社寺で {招福}を願う各種の行事が催されていますね!





「元興寺」は八雷神・元興神の鬼の発祥地!

元興寺に纏わる鬼[ガゴゼ][ガゴジ][ガンゴ]

{福は家の内に入るように}

{鬼は自分の内から出るように}「福は内!鬼は内!

邪悪な鬼を退治する雷を神格化~(八雷神)

(元興神)鬼の様な姿で表現されていますね!



{鬼もまた心のかたち豆を打つ}(中原道夫)



「福は内」「福は内」「福は内」




(成田山新勝寺)鬼さえも改心させる不動明王{鬼は外}とは唱えず




{福は内}だけを繰り返しNHK大河ドラマ「西郷どん」の出演者も

参加して威勢良く豆を捲いていましね!




「福は山」~御神体が三輪山(大神神社)





狂言「福の神」大神神社に参詣した太郎冠者.三輪大明神はお山が


神体であるから福は山と囃して豆を撒く開運厄除の祭典}節分祭




福寿豆撒き式.裃を着けた年男.年女が拝殿より賑やかに福豆と福餅を撒き

「福の神」と同様に「福は山」の掛け声と共に豆を撒きますね!




京都 {千本釈迦堂}伝統{おかめ福節分会}

千本釈迦堂の本堂が建立された780年前から催されている

除災招福)の伝統行事ですね!

伝統の({おかめ}や{赤鬼・青鬼}が登場する狂言

鬼追いの儀」 が披露されますね!





狂言は三人の{年男}が豆を投げても退散しない4匹の鬼のもとに

{おかめ}登場!笑みを見せると鬼がとたんに改心するという 筋書!




{往馬大社.本殿前の祝詞舎}でも総代さんが幸せと無病息災を願い




袋に入れた福豆四方に撒き社殿の周囲を埋めた多くの参拝者は

背伸びし 腕を伸ばし乍ら福豆を競うようにして頂いておられました

小豆粥の振る舞いがあり身体も温まりこの一年の幸せを祈念し乍ら

美味しくいただきました




{東より春は来ると植ゑし梅} (高浜虚子)




{天深く春立つものの芽を見たり}(加藤 楸邨)




千とせまで かけぞまもる 氏人の

           かうべといます  君のたますき





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