『時により 過ぐれば
民のなげきなり
八大龍王
雨やめたまへ』
源実朝 『金槐和歌集』
「建暦元年七月.洪水天に漫り土民愁歎せむ ことを思ひて一人本尊に向かひ奉り.いささか
祈念を致して云はく~~(鎌倉幕府第三代将軍)
日本列島⇒梅雨前線とそこに向かって流れ込む 湿った空気の影響で四国から東海.関東に
かけて局地的に大雨の.警戒が必要.河川の増水.氾濫の危険性が増すと考えられ御注意の程
『大海 の磯もとどろに寄する 波破れて砕けて 裂けて散るかも』(源 実朝)
週が変われば盛夏をもたらす 太平洋高気圧が西日本まで張り出し九州から東海では
晴れる日が増え⇒梅雨明けとなる所もありそうです(熱中症)にも万全な対策が必要です
四方を山に囲まれた盆地で藤堂藩の城下町!
藩主藤堂高虎公は慶長13年(1608)伊予から伊賀.伊勢へと転封.伊賀国10万石.伊勢国の内
10万石伊予国の内2万石を与えられ津に本城.伊賀上野は支城とし城代家老が
執政を行ったとされていますね!
自らの臍の緒を見て 今は亡き父母の慈愛の情も懐かしい芭蕉の故郷~伊賀上野ですね!
芭蕉生誕の地.生家は改修工事の為一時閉館され現在非公開になっています(令和3年3月迄)
俳聖芭蕉翁を顕彰する事業の一つ神部滿之助氏の篤志寄付にて昭和34年(1959)に建てられ
芭蕉翁記念館では「芭蕉~仲間と作り上げた世界~」夏の企画展が催されています
新型コロナウイルス感染症拡大防止の為.期間の大部分を休館していた前企画展の
一部を残して展示されています
記念館入口に消毒用アルコールを設置.多くの人が触れられる箇所は清掃を強化や
展示室内が混み合わない様.入場の制限や館内環境に配慮します
お客様及びスタッフへの感染防止の為スタッフはマスクを着用して対応します
「芭蕉~仲間と作り上げた世界~」『記念館』には「芭蕉翁紀行足跡図」
「野ざらしの旅」(甲子吟行)「鹿島詣」「笈の小文の旅」「更科の旅」「おくのほそ道の旅」
5つの旅の足跡が分かる様に電光パネルが設置されています!
「作品などからは 近江や伊賀の人たちに芭蕉が心を許していたのが分かる」
(学芸員.服部温子さん)
奥の細道等で知られる芭蕉は旅を通して伊賀や近江.江戸等各地の俳諧仲間と交流し作品を
作り続け「芭蕉~仲間と作り上げた世界~」が展開されて江戸の門人.杉山杉風に宛てた
芭蕉直筆の書簡も展示されています
『芭蕉翁記念館』~館内の(芭蕉文庫)には芭蕉の真蹟をはじめ近世から現代に至る
連歌~俳諧に関する資料等が数多く保存されています
芭蕉筆 猿蓑歌仙・「市中は」歌仙巻子
芭蕉筆 万菊丸いびきの図
芭蕉筆「旅人と・・」発句色紙
芭蕉筆 梅人画・破笠画芭蕉翁肖像
芭蕉筆「古里や・・・」句切.等々
一昨年の事になりますが『芭蕉翁記念館』内で(草仮名)を多く交えた『芭蕉筆』の
発句.色紙を解せんものと(苦心惨憺)途方に暮れていたらボランティア.ガイドを
されている(いがうえの語り部)顧問の百上進一さんが近づいて来られ懇切丁寧に説明を
受けた次第です!
当時は百上進一さんの好意に誘われ蝉時雨に癒され芭蕉翁の旅姿を模したものとされる
(俳聖殿)迄御一緒にさせて頂き⇒平成22年に国の重要文化財に指定された俳聖殿を仰ぎ
芭蕉翁の面影を偲いだものです
上層の屋根が笠.下部が顔.下層のひさしは蓑と衣姿 堂は脚部.回廊の柱は杖と脚を~~
下層八角形平面.上層円形平面の木造建築・屋根は桧皮葺!
俳聖殿の内部には芭蕉祭当日に表彰される顕詠俳句特選句が飾られていました!
『古郷や臍の緒に泣としのくれ』(芭蕉)『笈の小文』
「代々の賢き人々も.古郷はわすれがたきものに おもほへ侍るよし。我今は.はじめの
老も四とせ過て.何事につけても昔のなつかしきまゝに、、、
『時により 過ぐれば民のなげきなり
八大龍王
雨やめたまへ』 (源実朝) 『金槐和歌集』
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