2023/09/01

(秋艸道人.会津八一は大正13年最初の歌集.渾身の「南京新唱」⇒(奈良)は京都からみて南の都ですから[南京]~開館50周年記念 [富本憲吉展のこれまでとこれから] (奈良県立美術館)



    『いかるがの  わさだの くろに  かりほして はに ねらす 

                                  らむ ながき ながよを』 (会津 八一)

                                      歌集「鹿鳴集」に収載 


斑鳩の 早稲の田んぼのほとりに仮の庵をつくり 陶土を 捏ねているのだろう.秋の夜長に

会津八一は 冨本憲吉の生家.  奈良県の安堵村に窯を築いていた  富本を 大正10年頃に

訪ねていたのですね


秋艸道人.会津八一は大正13(1924)最初の歌集 渾身の「南京新唱」を刊行.(奈良)

京都からみて南の都ですから(南京)と呼称されています.

丸い窓絵の農家の挿絵風景紋様に類するも~大和の百姓屋.富本憲吉氏と記載されています

 


        『富本憲吉展のこれまでとこれから]   (奈良県立美術館)

 


昭和48(1973)3月 竣工した 奈良県立美術館の開館を飾ったのは「富本憲吉展」

富本憲吉(18861963)は 奈良県が生んだ 近代陶芸の巨匠⇒奈良県立美術館は

1973年の開館以来「富本憲吉展」を延べ14回開催.15回目となり館蔵品100点余に人蔵や

文化庁. 国立工芸館.京都国立近代美術館石川県立美術館. 兵庫陶芸美術館等から 

磁器を中心に180点の作品を展示しています.

 [富本憲吉の生涯と作品]  [図案家・富本憲吉]  [生活へのまなざし]の3つの章立て~

東京美術学校(現東京芸大)図案科を卒業後.英国に留学.帰国後.陶芸家バーナード.

リーチとの交流を機に自宅裏に窯を造って陶芸の道に進む.

 


大和.安堵時代(191326)  東京時代(2646京都時代(4663)と呼ばれ [大和時代]

独学で楽焼から土焼.白磁.染付と作域を広げていった.




初期の展示作品に『楽焼葡萄模様鉢』(1913『楽焼草花模様蓋付壺』(14).

大和時代の作品には素朴な文様のものが多く~

東京時代には九谷焼の窯元で色絵磁器の研究.制作に没頭.以降 華やかな色絵の作品を~

 


『色絵木蓮模様大皿』(1936)の底面には「於九谷 試作」の文字. 富本の 作陶人生で

大きな転換点となった作品の一つといわれ 東京時代には蔓草のテイカカズラの花から

四弁花の連続模様も創作.

代表作に『 色絵四弁花更紗模様六角飾筥』『色絵金銀彩四弁花文飾壷』1960)等々~

 50年にわたる富本憲吉の陶業は近代陶芸の先駆者としての挑戦の連続だった言えます

 

         『帽子 すこし曲げかぶるくせ 秋の風』  (久保田万太郎)

 


LINK  Lucky PAL (PAL is My Family)

https://ameblo.jp/lucky-pal

https://okamotogen.blog.fc2.com/ 

https://okamotogen.blogspot.com/

https://blog.goo.ne.jp/gogogen2000