2008/11/01

{まれびと}  ~日本人の古 その心の原点~

ひさかたの 天二上に  り 見れば
の 明日香 ふる里の 神南備山隠

どころ 多に見え 豊にし 屋庭は見ゆ
弥彼方に 見ゆる家群 藤原朝臣宿-----




サントリー音楽財団 推薦
現代音楽コンサート
大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団 演奏会が
先日いずみホール(大阪中央区城見)にて催されました

柴田南雄さん作曲 小鼓・男声合唱--- (梁塵秘抄より)
美女打ち見れば}で始まり~~武満徹作曲賞
毎日芸術賞等々を受賞された 西村朗さんによる---
~源氏物語の和歌による~{ }合唱組曲-----

グィード.ダレッツォ国際合唱コンコルソ等の入賞を始め
国内外で幾多の受賞歴をもたれている 千原英喜さん
『古事記』---雅楽や催馬楽等とルネサンス音楽を結びつけ
間宮芳生譲りの土俗性を浄化させた作風は器楽作品とさえ
言われており呪術的な執念が全作品に漲っていますね

当間修一さん指揮/演出による 現代アート音楽作品
「GAGAKU Ⅰ Ⅱ」--折口信夫『死者の書』より---
曼荼羅(天地の歌)の世界が呪術的にも繰り広げられ
感動に浸った瞬間でもありました
釈迢空折口信夫先生が 時空を超えて 恰も
いずみホール(大阪 城見)に舞い降りて
来られた様な感にもなりました



ひさかたの 天二上
吾が登り 見れば
明日香
ふる里の神南備山隠
家どころ 多に見え 豊にし 屋庭は見ゆ
弥彼方に 見ゆる家群 藤原の朝臣が宿

遠々に わが見るものを たか″に 我が待つものを
処女子は 出で通ぬものか よき言を聞かさぬものか
その子の はらからの子の処女子の一人
一人だに わが郷偶に来よ--{折口信夫『死者の書』}



萬葉ロマンが見える二上山(雄岳 雌岳)

古代から「ふたかみやま」と呼ばれ萬葉集にも詠まれ
先日も{朝日新聞・まちぶら}でも~~二上山かいわい~~
(2008年10月26日)で紹介されていました

賢明武闘にも優れ乍も非業の死を遂げられた大津皇子

うつそみの 人なるわれや 明日よりは 
二上山を 弟世と わが見む

{この世にいる私は明日からは二上山を弟と思って眺めよう}
皇子 大伯皇女が 弟の死を偲び詠んだ歌が
萬葉集に残っていますね


また 中将姫は継母に嫌われ 若くして當麻寺に出家
中将姫は仏の使いの手助けで曼荼羅を織り 
蓮糸を井戸につけると5色に染まったとも
言われていますね

當麻 中将姫伝説にもある蓮糸曼荼羅---
根本曼荼羅の図像に基づいて作られた
恰もこれは浄土曼荼世界ですね



愈々 今日(11/1)から--
霜降月・冷気がを結んで
凍え 地を白く覆う 
霜月のスタートです--

あの 玄冬の前に~~
小春日和の一日でも永く続くことを期待致します





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