『万燈の 闇に割り込む 酒気帯びて』(沢木 欣一)
春日大社摂社.若宮社は 20年に一度の(式年造替)を迎え 令和三年から
御社殿の修理事業が始まっています
「常に神様は清浄でなければなりません.20年経つと屋根の檜皮が劣化し
社殿の朱塗りの色も褪せてくる頃です. 樹々の緑の中に朱の赤が鮮やかに
映えてこそ 御神気が発揮されていると感じられ.更に技術継承という
面でも20年はちょうど良いようです.
若い技術者が造替を経験し.もう一度造替を経験した時.次の若手へと
技術を伝えられます.造替は設計図どおりにはいきません.
指で触れた感じや 造替にかける思いなど.行間にある感覚が必要.
造替によって 人から人へ [技術]と [思い]を繋いでいく.
千年前から途切れずに行われている奇跡的な継承方法と
思います(花山院 弘匡 宮司)
若宮社 御創建の翌年 保延2年 関白.藤原忠通公が天下泰平.五穀豊穣.
万民和楽を願い若宮様を御祀りした儀式が「春日若宮おん祭」
春日大社.燈籠奉納が始まり⇒若宮社と御本社を結ぶ御間道の両脇には
鎌倉時代後半より次々と[石燈籠]が奉納され. 室町時代の全国の神社
仏閣に奉納された燈籠の 3分の2が奉納され~ 春日の神々に対する
篤い信仰を物語っているのでしょう!
『灯の入りて 人の温みの 石燈籠』(沢木 欣一)
燈籠が 本殿.本堂へと続く参道に並べる習慣が 全国へ広がり~
燈籠奉納は春日大社の境内全域に及び.今日迄に奉納された
(約3,000基の燈籠)は質量ともに日本一で日本中の石燈籠の
多くが「春日燈籠」と呼ばれる所以です
春日大社「万燈籠」3年ぶり一般参拝者 境内包む祈りの火 清めた火を
神様に捧げ諸願成就を祈る「中元万燈籠」
新型コロナウイルスの感染拡大防止の為 2年連続で非公開.~ 3年ぶりに一般参拝者に公開され幽玄の世界となった境内を散策されました
午後6時頃. 花山院弘匡宮司が本殿前の 燈籠に点火.献燈者らが回廊内の
釣燈籠に点火し⇒春日大社境内の石燈籠も奉仕団体の参加者により点火.
コロナ禍前と同様に御本社回廊内の燈籠(約1,000基)
参道の石燈籠(約2,000基)の合計3,000基の燈籠が点燈 約3000基
全ての燈籠が暗闇に包まれた境内を照らし 午後7時頃から.神前で
万燈籠祈願祭が営まれました
直会殿での舞楽や神楽の奉納.今年は行われません
『万燈の 闇に割り込む 酒気帯びて』(沢木 欣一)
万燈が行われた記録があります
万燈籠は明治維新後一時 廃止されたが・・明治21年から再興されました
万燈籠とは神社の隆盛の(証) だったとも言われ(大震災)~祈る置き行燈も
多く見られましたね!
近年は *(中元万燈籠)8月14日,15日 *(節分万燈籠)2月 節分日
節分万燈籠・諸願成就の祈願祭で舞楽が奉納.
中元萬燈籠・14日.舞楽15日には神楽が奉納
今年は舞楽や神楽の奉納はわれません.
『万燈の 一燈をのみ 見守れる』 (細見 綾子)
奈良にも(大文字の送り火)が…[大文字]と言えば (京都五山送り火)
でしょうが⇒奈良高円山.鎮魂と平和を祈る~(奈良 大文字送り火)
古都.奈良の
夏の風物詩 「奈良大文字送り火」
炎で描かれた 巨大な(大)の文字が 夜空に~終戦記念日に合わせ 戦没者や
災害犠牲者を慰霊する目的で 1960年(昭和35年)から始まり 現在は
災害などで亡くなった方々も含めて慰霊を行うとともに [世界平和]を
祈る行事として毎年8月15日に催されて来ました
春日大社境内の 飛火野で慰霊祭⇒ 例年なら午後8時に日本最大級とされる
1画目が109m.2画目164m.3画目が128mの(大)の字が 南都の暗闇に
浮かび上がります! (大)の字は宇宙を意味し文字を作る火床の数は
人間の煩悩と同じく(108)つあります
奈良公園一帯.平城宮跡等々奈良市各所周辺の高い建物等からも見る
事が出来ました
2022年の鎮魂と平和の祈り(大文字送り火)
※新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴い 屋外での鑑賞はお控え
いただき 各々 ご自宅よりお祈りください(大文字保存会)
高円山で点火する「大」の字の 火床数は半数(54基)に
減らして実施されます
新型コロナウイルス 感染拡大の状況を鑑み昨年に引き続き本年も規模を
縮小しての開催. 例年.春日大社境内・飛火野で執り行われている
慰霊祭は春日大社(神式)と大安寺(仏式)にて それぞれ関係者のみで
行われます (飛火野での慰霊祭)に一般の方の参列不可です
終戦記念日に合わせ戦没者や災害犠牲者を慰霊新型コロナウイルス感染症でお亡くなりになった
方々の御冥福を御祈り申し上げます!
『送り火の あと束の間の 月明り』 (飯田龍太)
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