2023/02/01

[あしひきの 山の木末の ほよ取りて かざしつらくは千年寿くとそ~[奈良ちとせ 祝ぐ 寿ぐまつり]~古都.奈良の明治33年から続く伝統行事「若草山焼き」

        あしひきの 山の木末の ほよ取りて かざしつらくは

                 千年寿くとそ」  (大伴家持『万葉集』巻十八

 古都奈良の 冬の一大イベントといえば 明治33年から続く伝統行事

炎の祭典(若草山焼き) なら瑠璃絵.天平勝宝4(752)年から途切れること

なく続けられている [東大寺二月堂修二会](お水取り)等ですが

若草山焼きなら瑠璃絵の間を埋める形で 2016年から始まったのが

 「奈良 大立山まつり」 

    「奈良ちとせ祝ぐ寿ぐまつり」新しいお祭りです.

会場は当初は[平城宮跡.大極殿]前でしたがその後 平城宮跡の一番南側の

[朱雀門ひろば]周辺になりさらに2021年は映像配信のみ.2022年は

御斎会のみ[平城宮跡公園]で行われ 3年ぶりの 現地開催です.

 今年(2023)開催される会場は  2020(令和2)  4月に

オープンした[県コンベンションセンター]と メイン会場だった

 [平城宮跡朱雀門ひろば]の 2つのエリアに分かれます. 

「奈良ちとせ 祝()ぐ 寿()ぐまつり」の由来は 『万葉集』に「あしひきの

木末の ほよ取りてかざしつらくは千年寿くとそ」(大伴家持18)

いうヤドリギを髪に挿して 千年続く命を祈った歌があり⇒長寿を祝う

言葉の響きと意味より.祭りに集まる皆さんにも そうあってもらいたい--

 今年度の [奈良ちとせ 祝ぐ 寿ぐまつり]の  テーマは

「撥雲見天(はつうんけんてん)」

 「撥 雲」とは、日の光を遮る暗く厚い雲が晴れ、心配ごとが なくなる

ことのたとえであり、この おまつりをきっかけに 世の中に光がさす

ようにとの願いを込めています.皆様に明るい光が届きますように・・ 


「大立山まつり2023 奈良ちとせ祝ぐ寿ぐまつり」

 古代から令和の時代に至るまで.長い歳月をかけて歴史や文化を育んできた

“奈良”の地.豊かな食文化.伝統行催事.美しい社寺や自然で溢れています.

彩り多き奈良に息づく.時代を越えた魅力をみんなで楽しみ. そして

味わえる祭りですね!

 高さ約7メートルの増長天と広目天の「大立山」  奈良県内各地で

行われてきた 風習 [立山]

大立山(四天王)に加え.県内各地域の立山が紹介展示され.

広陵町の「大垣内の立山祭」専光寺で毎年.824日に行われる

地蔵盆の祭で伝統の立山(作り物)等が 奈良県コンベンション

センターの屋外「天平広場」にて展示されます.

 (立山).その年の話題となった出来事.有名人を面白おかしく

飾りつけたものたもので.これを立てないと.病気や事故が

起きるとされ~無病息災を願う.身代わりとして.江戸時代

始まったという説があります. 


「奈良ちとせ祝ぐ寿ぐまつり」. 連綿と続く奈良県内等の[伝統行事]が 

一堂に見られる機会で吉野山.金峯山寺の[鬼火の祭典]鬼を仏道に

迎え入れる新春の風物詩. 吉野山の金峯山寺の節分行事で毎年.21日~

3日に行われています.

[鬼火の祭典]では  [鬼の調伏式]があり「鬼は内、福も内」と唱え.

全国から追われてきた鬼達を迎え入れていますね. 

伝統行催事や ゆるキャラステージの他に奈良の歴史を楽しく学べる

[大極門360°パノラマビジョン]等のバーチャルコンテンツもご用意

 [あったかもん] グランプリは 斑鳩町の「斑鳩名物 竜田揚げ」

見事にグランプリ!

 奈良の奥深い魅力も発見! 様々なコンテンツが用意されており

厳冬期の奈良も満喫出来ますね!

 


      古都.奈良の明治33年から続く伝統行事「若草山焼き」

 冬こもり 春の大野を 焼く人は 焼き足らねかも 我が心焼く.萬葉集 巻 七

               『山焼きを見ないと 新春が 来ない!』


       明治33年から続く 伝統行事・古都の炎の祭典!

春日大社と興福寺.東大寺の神仏が習合し先人の鎮魂と慰霊.奈良の防火と

世界の人々の平安を祈る行事として行われています.

[コロナ禍]により2020年は規模を縮小して行われ 2021は初めて

観覧を事前登録制にして実施され~

今年(2023)は感染防止を徹底し通常通りの開催! 

春日大社境内 飛火野で大とんどの火を採火する


「御神火奉載祭」や御神火を若草山麓まで運ぶ[聖火行列] 山麓の野上神社で

行事の無事を祈願[野上神社祭典]などが行われました.  

午後615分から15分間.600発の花火が 打ち上げられ.630分に

33ヘクタールの若草山の草地で 奈良市消防団約300が松明を持ち.

法螺貝やラッパの合図で一斉に草地に点火

奈良市内.雪が降ったりやんだりした状態で消防団員らが 懸命に火をつけ

続けたが広がらず燃え方は全体の約10%にとどまった様子です.

焼け残った草地は2月に改めて焼き直される.

 『きれいに燃えれば 景気も 良くなる!』  [雪が降り 燃えがわるく 

少し残念だったが山焼きを見ると一年が始まったという気持やな!]

地元の人々の中に こんな声も聞かれましたが 奈良全体の防災

世界の人々との平安を祈願!⇒600発もの打ち上げ花火!

傘をさし乍ら多くの観光客が山肌に広がっていく幻想的な

{若草山焼き}~古都の早春の伝統行事です

『山焼きを見ないと 新春が来ない!』 


         春日野は  今日はな焼きそ  若草の まもこもれり

                               我もこもれり  {古今和歌集 巻 壱} 


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