登高 芳 野 行 《酒 酌 裴 與 迪 王 維》

金融危機で 急落---
その歯止めへの期待で 急騰！
世界の株式市場が激しく乱高下しています-----



日経平均は 1987年の
ブラックマンデー以来の
下落率を記録
そして世界同時不況への不安感から
欧州・亜細亜株も下落！---

また 主要８カ国（Ｇ８）首脳が「金融機関を強化し
金融システムへの信頼を回復し共通の責任を果たす」～
とする緊急声明を発表もしたが 振幅を繰り返し乍～
株価は下げ止まらない状況が続いており---

日米欧が一斉に 金融機関や企業が保有する債券
証券化商品等 金融商品を時価で評価する 時価会計の
適用を一部凍結する動きも出て来ましたね！

{リーマン・ブラザーズ}・{メリルリンチ}・{AIG} -----
{帝国循環} 米国発の金融危機が世界の実体経済に波及--　
厄災は米国だけでなく 一般家計を含めて世界中に及び
{過剰消費}経済・{拝金主義}の終焉が問われ---
実体経済との負の連鎖様相だと巷間 伝えられています

１９２９年----ニュ-ヨ-ク・ウｵール街から始まった
世界恐慌は--悲惨極まりない あの悪夢の様な
第２次世界大戦への道へと突入致しましたね！
仏サルコジ大統領は「２１世紀の金融システムを
再構築する機会を逃してはならない」---と提言しています
一刻も予断を許され無い 今こそ 中東の資源国始め
中国・インドを含めた世界中が協調して結束----
叡智・積極 果敢な連携を発揮すべき時です！
世界中で《あの失われた１０年｝に突入！--と
惨めで残酷な事に成ら無い事を 願う事 切！






『経済はバブルの発生と崩壊を
繰り返している』

また [投資のルールはシンプルで 他の人が
欲張っているときには 恐れを抱き
他の人が恐怖に苛まれている時に
強欲になることだ]
[多くの健全な企業の長期的な成長に不安を
抱くことはナンセンス]
ウォーレン・バフェット(米国)　曰く～～
[5年--10年 20年先には利益の記録を
塗り替えているはずだ」---と
（日本経済新聞にも報道されていますね！）


１００年に一度の Global金融危機！

経済・金融危機打開へ新興・途上国を含め国際協調と
国際的な規制・監視体制を強化による一刻も速い
強力なアクション・プログラムの策定・実施を期待致します

来月（2008 /11）上旬には---「先進国と途上国が出席し
金融システムを強め危機が二度と起きないよう取り組む」---
主要国（Ｇ８）に新興市場国なども加え
世界的な経済・金融危機への対応を協議する
緊急サミットを開くことを声明で明らかにした----
とも 報道されていますね！
金融市場を安定化させ 世界的な同時不況を
食い止めることが中心になり　
既に米欧諸国は 市場への資金供給を実施し
巨額の公的資金による 金融機関への資本注入策を
発表していますが---景気回復も含めた
新たな取り組みが確認される見通しとのことです

再度 記入致しますが～～～

１９２９年１０月 悲惨極まりない
あの悪夢の様な 世界恐慌
絶対に二度と繰り返す事の無い様 世界中が
叡智・積極 果敢な連携を発揮すべき時です！

惨めで残酷な事に成ら無い事を 　願う事 切！




そんな時に 奈良 芳野行を決行致しましたのは
盛唐の三詩人と称せられる 詩佛 王維の言う
自寛---詰まり 世事浮雲　何ぞ問うに足らん--

こんな　自 寛 (時空を超越し 寛した気持)--精神を
満喫 致したいものだと考えた次第です




深吉野の森閑とした
闇のなかで [鹿火屋守]が
淋しさに耐えかねて銅鑼を
打ち鳴らしたと想定される
原石鼎師が大正時代に作句した名句が残されています
＊「鹿火屋」---田畑を 鹿や猪に荒らされない為に
夜間 獣が嫌う臭いものを燻らせた小屋のことを
言ったそうです

淋しさに また銅鑼打つや 鹿火屋守　　原　石鼎


芳野行きは 既に My Web Log にて---
萬山--白山桜 芳 野 {七曲り} {上千本}
間もなく 満 開 (2008 4/13)
南朝天子御魂香 (2007 4/18)等々
過去 ２回程度 紹介致しました





＊特に 一昨年
{南朝天子御魂香} では
以下の様に 記入した様な
記憶があります

小生にとっては 久しぶりの吉野行ですが--
落花深き処　南朝を説く～吉野の古老の迫力に
圧倒され長柄も 梁川星巌・河野鉄兜・藤井竹外
この三人の大人達の　芳 野 懐 古 を
互いに 吟詠できた 有意義な一日でした～～　　　


芳野懐古 河野鐵兜

山禽叫斷夜廖廖　限無春風恨未銷
露臥延元陵下月　滿身花影南朝夢


芳野懐古　藤井竹外

古陵松柏吼天飆　山寺尋春春寂寥　
眉雪老僧時輟帚　落花深處説南朝






酒 酌 裴 與 迪　　 王　維

今回の 芳野行きは 詩佛 王維の言う 自寛
詰まり 世事浮雲　何ぞ問うに足らん-----
自寛 (ゆったりした気持)---精神を
満喫致したいと考えた次第です

盛唐の三大詩人 李白（詩仙）・杜甫（詩聖）・王維（詩佛）の
一人 王維の(酒を酌んで君に與う　君自ら寛うせよ)---
酒をついで君にさしあげる
一杯飲んで気分をゆったりさせ給え
世間の人情は目まぐるしく引っくり返り 恰も波の様だ～～

奈良・和歌山県境の大台ケ原は　ナナカマド・楓類で
紅葉に染まる～と{朝日新聞}紙上に伝えられていますが
紅葉前線到来---一歩手前の感有り--
若干 芳野散策人も少なく 前回の様な
{吉野の古老に迫力される}ことなく---{笑}
{酒酌裴與迪}の 独吟を 満喫出来た次第です



酒 酌 裴 與 迪　 　王 維
酒酌與君君自寛　人情翻覆似波瀾
白首相知猶按劍　朱門先達笑彈冠
草色全經細雨濕　花枝動欲春風寒
世事浮雲何足問　不如高臥且加餐



最後に吟じたのは あの晩唐の有名な詩人
杜牧の天上の夜空----水の様に涼しく見え宮女は寝乍ら
牽牛星と織女星を見詰めつづけている---

秋　夕　　　杜　牧

銀燭秋光 畫屏冷　輕羅小扇 流螢撲
天階夜色 涼水如　臥看牽牛 織女星





蔵王堂

金峯山寺--奈良県吉野町にある修験道系の
仏教寺院で開基は 役小角と伝えられています
本堂(蔵王堂)(国宝)山上ヶ岳の大峯山寺本堂
「山上の蔵王堂」に対し山下の蔵王堂と呼ばれ
屋根は入母屋造檜皮葺き
2階建ての様に見えるが構造的には
「一重裳階（もこし）付き」です
豊臣家の寄進で再興されたもので
扉金具の銘から天正19年（1592年）の建立
高さ34メートル　奥行 幅ともに36メートル
木造建築としては　東大寺大仏殿に次ぐ規模を
持つと言われ豪壮な建築で珍しいチャンチン材の
柱が太く原木の曲がりを残した自然木に近い柱が
使われていることが特色です
内陣には巨大な厨子があり 本尊として3体の
巨大な蔵王権現像(秘仏)を安置しています
また南北朝時代には南朝の中心地でもあり---
「金峯山」とは 単独の峰の呼称ではなく
吉野山(奈良県吉野町)とその南方20数キロの
大峯山系に位置する山上ヶ岳(天川村）を含む
山岳霊場を包括した名称でありました

吉野・大峯の霊場は 和歌山県の高野山と
熊野三山及びこれら霊場同士を結ぶ
巡礼路とともに　世界遺産
「紀伊山地の霊場と参詣道」の
構成要素となっています



如意輪寺

如意輪寺は
奈良県吉野町にある
浄土宗の寺であり
山号は塔尾山
本尊は如意輪観音　本堂の背後には
足利尊氏により京を追われ　
吉野の地で崩御された
後醍醐天皇の陵・塔尾陵はあまりにも有名です

　

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